早いもので6月に入ってしまいましたが、先月5月18日(土)に第四回目となる
ワーキングミューズサロンを開催いたしました!
『共働き夫婦だけで子育ては可能か!?』というテーマの下、独身の方、
妊娠中の方、育児休業中の方、復職直後の方、子育てがひと段落した方
と本当にさまざまなバックグラウンドを持った参加者が集い、互いの経験や
意見をシェアすることが素晴らしい学びの時間を過ごすことが出来ました♪
【治部さんの自己紹介】
経済ジャーナリス...ト。5歳と1歳のお子さんを経済学者の夫と核家族だけ
【治部さんの自己紹介】
経済ジャーナリス...ト。5歳と1歳のお子さんを経済学者の夫と核家族だけ
で子育て中。
【働く親の“Second Shift”】
◎セカンドシフト*があるのは、女性だけ!?
セカンドシフトには、保育園のお迎え、夕食の支度、子どもの入浴、皿洗い、
【働く親の“Second Shift”】
◎セカンドシフト*があるのは、女性だけ!?
セカンドシフトには、保育園のお迎え、夕食の支度、子どもの入浴、皿洗い、
持ち帰りの仕事等々があるけれども、時間が決まっている保育園の送り迎えを
パートナーと交替することがキーとなる。またセカンドシフトは、時短勤務をして
自分で行う、ご両親のサポートをえる、ファミリーサポート&シルバー人材派遣
などにアウトソースして行うことも可能!働くお母さんが一人で抱え込まないこ
とが大切。
*セカンドシフトとは、女性には職場での仕事以外に家庭という「第二の勤務」が
*セカンドシフトとは、女性には職場での仕事以外に家庭という「第二の勤務」が
あるということ。約15年前に米国で書かれた本、アーリー・ホックシールド著
『セカンドシフト 第二の勤務』朝日新聞社1990年より。
【共働き子育てに必要なこと】
◎共働きソースの棚卸し作業!
住宅ローンを組む時にはお金という資源を集める作業をするかと思うが、それと
【共働き子育てに必要なこと】
◎共働きソースの棚卸し作業!
住宅ローンを組む時にはお金という資源を集める作業をするかと思うが、それと
同様に子育てをする時には「時間」という資源を集める!書き出す!
【長時間労働にどう対処するか】
◎本当に「帰れない」のか?
問題を特定する。上司なのか?同僚なのか?雰囲気なのか?
「子どもの顔を見ない」コストを払い得られるものは何なのか?
昇進?昇給?現職キープ?
◎(特に男性陣!)同じ会社の子どもがいる女性社員を観察。
→短時間で帰る。
◎根本的な問題解決には時間を要するので、目先のサバイバル戦術として
・味方を増やす
・アピール上手になる=職場にいる時は人と関わる仕事や人から見える
【長時間労働にどう対処するか】
◎本当に「帰れない」のか?
問題を特定する。上司なのか?同僚なのか?雰囲気なのか?
「子どもの顔を見ない」コストを払い得られるものは何なのか?
昇進?昇給?現職キープ?
◎(特に男性陣!)同じ会社の子どもがいる女性社員を観察。
→短時間で帰る。
◎根本的な問題解決には時間を要するので、目先のサバイバル戦術として
・味方を増やす
・アピール上手になる=職場にいる時は人と関わる仕事や人から見える
場所で働く!
・育休明け時などに、上司や同僚に働くことへの意気込みを伝える。
◎必要な仕事と自己満足の線引き(得られるものと失うものを考える)
◎働き方は変えられる!(異動や転職も視野に入れる)
【参加者の疑問・関心をシェア】
参加者からは、次のような様々な関心のシェアがありました。
・パートナーのマインド設定をどのようにしたらよいのか。
・子育てと仕事で手いっぱいで、先が見えなくなっている。
・どのような外注サービスを利用しているか。
・今のままの働き方でやっていけるのか不安。
・保育所探し中。職場復帰後が心配。
・(男性参加者)奥さんの復帰後、周囲に育児に参加している同僚が少なくどうした
・育休明け時などに、上司や同僚に働くことへの意気込みを伝える。
◎必要な仕事と自己満足の線引き(得られるものと失うものを考える)
◎働き方は変えられる!(異動や転職も視野に入れる)
【参加者の疑問・関心をシェア】
参加者からは、次のような様々な関心のシェアがありました。
・パートナーのマインド設定をどのようにしたらよいのか。
・子育てと仕事で手いっぱいで、先が見えなくなっている。
・どのような外注サービスを利用しているか。
・今のままの働き方でやっていけるのか不安。
・保育所探し中。職場復帰後が心配。
・(男性参加者)奥さんの復帰後、周囲に育児に参加している同僚が少なくどうした
ものか。
・仕事に復帰したものの、仕事に対して中途半端な気持ちがある一方、子どもの
・仕事に復帰したものの、仕事に対して中途半端な気持ちがある一方、子どもの
睡眠や食事という譲れないものもありジレンマである。
治部さんから各関心に対するフィードバックがあり、周囲に共働き夫婦がいない
治部さんから各関心に対するフィードバックがあり、周囲に共働き夫婦がいない
環境では、男性の育児参加に対する理解は進んでいないのが現状であるため、
女性よりもさらに男性の方が仕事と育児の両立は難しい傾向にあること。また、
共働きでも「男性には家庭責任はない」という思い込みがあること。そして共働き
夫婦だけで子育てをしていると、同僚との競争で不利(仕事だけに時間を使える
方が当然にキャリア上有利)であるとの指摘がありました。
また、なぜ女性が仕事を辞めるのかという点に対して、ある調査データによると、
また、なぜ女性が仕事を辞めるのかという点に対して、ある調査データによると、
自発的に仕事を辞める女性の割合が、日本74%に対して、米国31%、ドイツ34%
だそうで、日本における自発的離職の高さが伺える結果となっている。これには
育児が理由ではなく、仕事へのモチベーションを保つことが出来ないことも背景
としてある。今のままの働き方では育児と仕事の両立が難しく、そのうち仕事に
対するモチベーションが失速してしまう結果となるということ。米国雑誌『Working
Mother』に掲載されていたのは、“We want FLEXIBILITY”の文字で、働きやす
い環境、フレックスタイム、パートタイム、有給の育児休業、そして会社と労働者
の間の対等な交渉が望まれるということで締めくくりました。
以上、
紙面の関係上すべての内容を載せることは出来ず残念ですが、参加者様一人一人
紙面の関係上すべての内容を載せることは出来ず残念ですが、参加者様一人一人
のご経験や意見が、お互いにとって新たな気づきや学びへとつながる非常に学びの
深い会となりました!
治部さん、参加者の皆さま、こちらの心を柔らかくしてくれる赤ちゃんたち、先進的な
治部さん、参加者の皆さま、こちらの心を柔らかくしてくれる赤ちゃんたち、先進的な
考えをもったパパたち、そして心を尽くして会の運営にあたってくれる我ながら自慢で
ならない素敵なスタッフのおかげで、本当に素敵な会を開くことができました。皆様、
一人ひとりの存在なくしてあの空間はありえませんでした。本当にどうもありがとうご
ざいました!
育児とキャリアの話は、突き詰めていくと「柔軟な働き方」の問題に収斂していくのかも
育児とキャリアの話は、突き詰めていくと「柔軟な働き方」の問題に収斂していくのかも
しれません。私は、女性にキャリアを諦めてほしくなくてこの活動を始めました。なぜ
子どもが出来ると女性は仕事をセーブする又は仕事を辞めるのだろう?それは育児
が、仕事に匹敵するくらい素晴らしいものだからと思っていたのですが、そもそも両者
は天秤にかける対象なのでしょうか。仕事をすることも、子育てすることも、人の営み
にとってとても自然なことなのではないかと私には思えて、どうにかしてその二つ
(将来的には介護も視野に入れたいですので三つ)を同時に実現することは出来ない
かなぁと思っておりました。この活動を始めてみると、育児も仕事も両方追求されてい
る意欲的な女性に多数お会いして刺激を受けると同時に、その方々でも迷いながら
進んでいる現実に驚きました。そこには20代未婚子どもなしのような人(ペルソナ)を
前提にしたハードな働き方が当たり前の職場環境があり、従業員のライフステージが
上がろうとも、その前提が変わらない(変えられない?)職場環境が、女性たち(育児
に参加したい男性にとっても)の就労継続を難しくしているのかもしれません。働き方
かぁ・・ちょっと大きなテーマですね。でもいつかは向きあわざるを得ないのだろうなぁ。
今は私に出せる一歩出すため、これからもこのようなサロンを開催して参りたいと思い
ます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ワーキングミューズプロジェクト
佐藤 陽子
