Little Gorilla


Author: Ruth Bornstein
Illustrator: Ruth Bornstein


娘が2歳過ぎたくらいに日本語版「ちびゴリラのちびちび」を見せたところ
「こわい・・・」とちびちびが大きくなったページで拒否。(苦笑)
3歳になり懲りない私は今度は原書を借りて見せました。
さすがにもう怖がらず、大丈夫。っていうよりものすごく気に入ってました♪

うちの娘は少々怖がりなので、絵本に関しても「この目がこわいの~」とか言って
拒否されることがよくあります。
ですが、私は自分が気に入った本は一度はちゃんと読ませたいので、間を空けて
リトライしています。

この本は読んだ事のある人も多いと思いますが、家族や周囲の愛情に包まれて
ちびゴリラは大きくなります。そして大きくなっても(いつまでも)大好きよ、
という普遍的なメッセージを小さい子どもにも分かりやすく伝えています。

ここのところ「愛だ」「愛」とそんなことばかり書いている気がします(笑)が、
幼児への読み聞かせでは最も大切なテーマだと思いますし、なにより子どもが
喜びますよね、こういう愛情あふれる本を読んだあとのハグなどは。

先月図書館での読み聞かせ会でも、日本語版の方を読み聞かせして下さいました。
毎回、数冊の中にちゃんと愛情がテーマの本を選んであることに、今改めて気づきました。





Love You Forever


Author: Robert N. Munsch
Illustrator: Sheila McGraw


予備知識もなく読んだところ・・・泣きそうになってしまいました。
そしてしばらく娘に読み聞かせできなかった本です。

昼間にどんなに怒っても子どもの寝顔は愛しくてたまらない。
全ての親が思うことではないでしょうか。
それは子どもが大きくなっていっても同じこと。
As long as I'm living,
my baby you'll be.

息子が老いた母親の家から戻り、2階の階段を上ったところでしばらく
動けなくなっている箇所がぐっときます。
そして引き継がれていく愛。

もしかすると子どもより大人(親)向けの本なのかもしれません。
3歳の娘は「トイレのほん」(表紙のイラストから)って言ってますし(苦笑)
子どもが小さいうちは親が読み、少し大きくなってきたら読み聞かせをし・・・
子どもが親になる頃にまた思い出して読んでほしい、手元に置いておきたい一冊です。

作者 Robert N. Munsch のサイトで本人の朗読が聞けます。生い立ちも興味深いです。

Sheila McGraw のサイト


Robert N. Munsch のその他の本:
The Paper Bag Princess
Stephanie's Ponytail
50 Below Zero など
OLIVIA


Author: Ian Falconer
Illustrator: Ian Falconer


アニメのOLIVIAが大好きな娘には刺激が少なかったか・・・?と思いましたが、
美術館でみた絵(ポロックの「Autumn Rhythm #30」)には「えのぐやる~!」と言うので、
真似してみました。

絵の具を筆からぽたぽた画用紙に落としたり、息をフーッと吹いて飛ばしたり・・・
「Autumn Rhythm #30」よりずっと派手な色になりましたけど(笑)



ポロックは床の上のキャンバスに絵の具をしたたらせたり、はね飛ばしたりする独自の技法で
注目を浴びました。poured paintingsや drip paintings と呼ばれています。
メトロポリタン美術館のサイトより)



最近、博物館や美術館に興味を示しているので、もう少ししたら一緒に行けるかな~と
嬉しくなってしまいます。

OLIVIAの話に戻りますが、私はあの家族がとても好きです。
小さい事に目くじら立てずに、子どもを尊重し、愛情をちゃんと伝えていきたいです。
OLIVIAのママのように。

The Princess and the Pea


Author: Hans Christian Andersen
Illustrator: Dorothee Duntze


ある王子が「本当の」お姫様と結婚したくて、世界中を旅して探していました。
お姫様はたくさんいましたが、「本当の」お姫様かどうか分かりません。
いつも何か違うような気がするのです。


はじめに王子と一緒の16人のお姫様のイラストを見ると、
・ツンとしている人        ・子どもっぽい人
・男性恐怖症のような人      ・粗野な人  
・鏡ばかり見ている人       ・オーバーアクションの人
・目を合わさない人        ・意見の合わない人

のように、皆それぞれで面白いです。


ストーリー云々より、イラストにやられてしまいました。
大勢のお姫様たちのドレスも素敵ですが、女王様の鳥と花のドレスがシック。
全体的にオリエンタルなデザインが使われていて、ずぶ濡れで訪れたお姫様の
座った椅子の魚の彫刻や、ベッドの亀模様など細かいところに見入ってしまいました。

娘には一度読んで、その後リクエストされません(苦笑)人物の表情が怖かったのだと思います。
この話は他にもいろいろ絵本が出ているので、もしストーリーをちゃんと理解させたいのなら、
他の本を読んでもいいかもしれません。それこそ可愛いキャラみたいなイラストも、
小さい子どもにも分かりやすい簡単なものもありますし。

でも私は絵本ってこういうものだと思います。
魅力的なイラストと、話の世界を想像させる言葉。

リーダーとのバランスを上手にとって、子どもと楽しんでいきたいです。


Dorothee Duntze の他の絵本:

Rapunzel
Hansel and Gretel
The Golden Goose
The Twelve Dancing Princesses などフェアリーテール多数 

 

The Happy Day


Author:   Ruth Krauss
Illustrator: Marc Simont


冬眠している動物たちに待ちに待った春の訪れが。
日本語版「はなをくんくん」で

はなをくんくん。
みんなかけてく。

のところ、英語では

They sniff.
They run.

日本語版でもここの箇所は読んでいてなぜか興奮してしまうのですが、
英語の方が語数が(音が?)少ないせいか、より興奮してしまうのです(笑)


『英語ペラペラキッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 には

「シンプルで短く、やさしい言葉づかいの文章は、
ゆっくりと語りかけるように読んであげるとよいだろう。」

って書いてあるのに・・・


そんな私の変な読みに合わせて、3歳の娘はネズミの役で一人芝居してました~
      


Ruth krauss の他の絵本:

A very special house
A Hole is to dig
The Carrot Seed など

Marc Simont の他の絵本:

A Tree is Nice
Nate the Greatシリーズ など