なぜこのセミナーを聴こうと思ったか
昨日、私が通っている病院で2/6に緩和ケアチームのセミナーがあることを知り、本日、聴講してきました![]()
実はこの病院には、日本サイコオンコロジー学会に登録されている精神腫瘍医がいること自体は、以前から知っていました。しかし、メンタル強めの私だからか、婦人科の診療の中で卵巣がんに罹患し6年生となった今も、病院側から積極的に案内されることはなく、触れる機会がないまま、ここまで来ていました。
だからこそ今回は、
「緩和ケアって実際どんな役割なのか」
「どんなタイミングで、どう関われるのか」
を知る、ちょうどいい機会だと思ったのです![]()
緩和ケアが向き合う「4つのつらさ」と、チーム医療
今回のセミナーのテーマは、緩和ケアが向き合う4つのつらさについてでした。
① 身体的苦痛
痛み、息苦しさ、吐き気、倦怠感など、いわゆる「症状」として表に出やすいつらさです。
これらには、外科医、麻酔科医、放射線科など、身体症状のスペシャリストが関わります。
② 精神的苦痛
不安、恐怖、落ち込み、気持ちの揺れ。
身体が落ち着いていても、こころがつらいと日常は一気にしんどくなります。
この領域には、精神科医や看護師が関わります。
ここで看護師さんの言葉として、とても印象に残った一言がありました。
「治療できない病気はあるけれど、看護できない病気はありません」
病気を治せなくても、
人として寄り添うことはできる。
この言葉に、看護の本質を感じました。
③ 社会的苦痛
仕事、収入、家族関係、役割の変化など、
病気によって生活そのものが揺らぐことから生じるつらさです。
ここには、ソーシャルワーカーが関わります。
④ スピリチュアルペイン(生きがいの苦痛)
今回、私がいちばん「なるほど」と腑に落ちたのがこの部分でした。
講師のリエゾン精神科医は、スピリチュアルペインを
”生きがいの苦痛”と表現していました。
自分のこれまでの人生は何の意味があったのか。
これからの人生に意味はあるのか。
大切にしてきた価値観が揺らぐことによる苦しさ。
スピリチュアルとか言っても、宗教や魂とか不思議系の話ではなく、
人生の軸が揺れることによる痛みなのだと聞いて、深く納得しました。
総合病院の緩和ケアは「チーム」で支える
総合病院における緩和ケアは、医師一人がすべてを背負うのではなく、チームで”4つのつらさ”に向き合う医療です。
また、痛みのコントロールにおいては、薬剤師の役割も欠かせないという話がありました。
特に強調されていたのが、医療用麻薬に関する誤解についてです。
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医療用でも麻薬中毒になる → 間違い
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医療用麻薬を使うと死期が早まる → 間違い
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医療用麻薬を使う=末期 → これも間違い
痛みを取ることは、あきらめではなく、
今を少しでも楽に生きるための医療だという、強いメッセージを感じました。
やっぱり大事なのは「主体性」
今回のセミナーを通して、いちばん強く感じたのは、
緩和ケアは「用意されているだけ」では届かないこともある、という現実でした。
特に「生きがいの苦痛」に関わるあれこれは、患者自身も眠れないとか、薬が必要な”つらさ”ではないため、つい流してしまいがちですし、センシティブなので誰かに気軽に相談もできず、主治医に定期診療の中で話してみようという内容ではありません。
が、だからこそ私は、
患者側の主体性がとても大事だと感じました。
緩和ケアチームや精神腫瘍医は、
限界まで追い込まれてから関わる存在ではなく、ふと思い立った時に「つながりたい」と自分から言っていい医療だと思ったということです。
症状がはっきりしていなくても、
今すぐ困っていなくても、
「定期的に、緩和ケアチームにつながることはできますか?」
と主治医に聞いてみるのが第一歩。
こんなことで受診するなんてどうかしらと思ってしまうようなことでも、自分の人生と向き合うための、主体的な選択なのだからシステムは大いに活用するべき!!と思いました。
今回のセミナーは、
私にとって「緩和ケアを知る場」であると同時に、
やはり「自分からつながっていいんだ」と確認する時間でした。
来週はラストケモ1年のCT検査です。
再発は治療後1年、再再発は治療後半年で出てきた身。
リムパーザがいい仕事して踏ん張ってくれているといいな~![]()
皆様の治療や
日々を大切に生きる工夫が
奏功しますように
