オリバー(Oliver!)
1968年 イギリス・アメリカ ミュージカル映画 U-next:2026/5/5・オリバー・ツイスト<孤児少年>(マーク・レスター)・ジャック・ドーキンス"ドジャー"<スリ少年>(ジャック・ワイルド)・ファイギン<スリ集団元締>(ロン・ムーディー)・ビル・サイクス<悪党スリ>(オリヴァー・リード)他孤児院で育ったオリバーは、食事のお代わりを求めたことで「図々しい」と責められ、葬儀屋へ売られてしまう。そこで母親を侮辱されたことから同僚と喧嘩になり、地下に監禁されるが、隙を見て逃亡する。ロンドンの街で同年代のドジャーと 出会い、彼に導かれてスリ集団の元締めファイギンのもとへ身を寄せ、彼らと共にスリで生計を立てる生活へと巻き込まれる物語。第41回(1969年)アカデミー作品賞を受賞した名作ミュージカル。タイトルはよく耳にしていたものの、今回が初鑑賞だった。最近観た『マイ・フェア・レディ』と比べると、物語の展開よりも歌唱そのものの力に重心が置かれている印象を受けた。ミュージカル映画にあまり馴染みがなかった自分でも、この作品を通して気づいたのは、「歌がその瞬間の感情を直接的に深める役割を果たしている」ということである。登場人物が突然歌い出すことで、場面の空気が一気に明るく反転し、物語のトーンが軽やかに変わる。その“切り替わりの魔法”がとても心地よく感じられた。『オリバー!』は、自分にとってミュージカル映画の魅力を少し理解させてくれる一本であった。評価:☆☆☆