久しぶりに皮膚がんのことについて書きます。
皮膚がんの一種メラノーマだとわかったのは、2007年の3月のことでした。
そうわかった時、口からは、「メラノーマらしいわーだから入院しないとあかんのー」と言いながらもぼーっとしていて、まるで他人事のようでした。
皮膚がんであったと知ってもあまり不安はなく、どちらかといえば期待があり、少しながら入院を楽しみにしていました。
荷物を詰めていると、「旅行行くみたいに嬉しそうやな」と言われたくらいです。
ある期待というのは、ゆっくり休めること、自分の時間が存分にとれること、何か成長できる大きなものがあるという直感があったことです。
大好きだったパートナーとも離れてから間もない時で、自分の足で歩き始めた時だったのです。
悪性度が高いメラノーマではありましたが、初期の初期だったので、放射線や抗がん剤治療などは一切ありませんでした。
入院してからは、言葉では簡単に言い表せないくらい多くのことを得ることができました。
入院してから海で泳いだのは今年が初めてでした。
私の場合、ある外的刺激がメラノーマになったことがわかっているのですが、
入院した年は、紫外線を浴びすぎることでも皮膚がんになる、と思い込んでいたので、とにかく日焼けしないようにしていました。
大好きな海に行って泳ぐなどもっての他で。
そんなこともあって今年は爆発したかのように、海に行きまくっていたのかもしれません。
大好きな海を封印していた反動。
今年、手術をして初めて水着を来て泳いだのですが、移植したお腹の傷は水着を着ても見えないような場所と縫い方に配慮してくれた主治医の先生のお陰で、傷が見えることはなかったのです。
泳ぐと、植皮した皮膚はピッタリ密着した感じがなく、剥がれていきそうな感覚がありました。
でもでもこうやって海を楽しめることに幸せを感じます。
過ぎ行く夏を振り返ると、あれほど海に行きたかった理由がわかった気がしました。
海は最高!
海~ありがとう!