大きなタイトルをつけてしまいましたが、こう思ったのは、
この前のお客さんの結果と、大阪大学大学院医学科の教授と話をしてからです。それについてはここ
教授はアロマセラピーの効果をエビデンスとして、目に見えるデータをとろうとされています。
そのために半年間、助手にアロマセラピーを学ばせてエビデンスをとろうとされています。
そうされるなら、到底医療従事者でないアロマセラピストなんて用はありません。
でもそれだけなんだろうか…
長い間考えていましたが、あるお客さんをマッサージし、終わったお客さんを見て大切なことを再確認しました。
私たちは長い間、多くのお客さんと接し、マッサージをしてきました。
精油の成分だけにこだわるのではなく、精油のブレンドや選択のコツ、長い間やってきた経験、それにお客さんとのコミュニケーション、それは話をするだけではなく手から感じるコミュニケーションというのは、精油の成分を見ているだけでは成し得ないことだと思います。
「何にも疲れたところはない」と主訴はほとんどなかったお客さんでしたが、
実際体に触れると、全体的に硬く、精神的からくる筋肉の硬さだと思いました。
ブレンドはラベンダーを初めとした女性らしい香りで3、4本の精油を入れました。(何を入れたか忘れてしまいました…)
手のタッチはいつも以上に柔らかく、包み込むように触れました。
会話はほとんどなく、寝られているわけでもなく、味わっていらっしゃるかのようでした。
筋肉が硬く疲れていそうですが、あまりそこに集中せず、いかに心地よくなってもらえるかに集中しました。(集中しすぎてもダメなんですよね…)
お客さんは筋肉の疲れを感じていないので、ほぐしてもらいたいという要望がなく、リラックスしたいというのが唯一の要望だったので心地よさを重視しました。
全身1時間くらいのマッサージが終わると………
あの指が入らなかった硬い筋肉が、ものすごく柔らかくほぐれていました。
しかも硬い筋肉をあまりほぐしてないのに……
今回でリラックスする大切さや、リラックスし副交感神経が優位になることで起こる反応、手のタッチの最大の効果を改めて実感しました。
お客さんは私ほどの感動があったかわかりませんが、筋肉がほぐれたのは事実です。
「すごくラクになりました~」
お客さんからいただく言葉はこれだけで十分です。