この徒労感は。

迷路で同じ場所をぐるぐる廻ってる。
やっと前に進めたと思ったら、また同じ場所に居ると気づく。

時間が足りないと言いながら、同じ迷路を歩かされている気がしてならない。

疲れたけど、休む場所ってどこにある?
カミサン へ


「ごめんなさい」


そして


「今までありがとう」



まずは、謝ることと感謝することから、始めます。


これからもずっと俺のそばにいてほしいから。
このブログに以前書いていた記事をカミサンが見つけたのをきっかけにして、すぐに慌てて俺はここの記事を全部消しました。

「なんで消したの?」

カミサンの問いかけに俺は、カミサンに不快な思いをさせたくなかったから、と答えました。


でも、今冷静になって落ち着いて考えると、きっとそれは言い訳だったのだと思います。

記事を書いた当時は、自分の思いのままに過去の出来事を振り返って、自分の本音を吐いたつもりでした。

カミサンのせいで俺ってこんなに大変な思いをしているんだ。そんなカミサンに耐えながら俺はこんなに頑張っているんだ......。

こんな内容が随所に散りばめられていた記事に対して、これを賛同してくれるコメントに浮かれて自己満足に浸っていました。

しかも、そのうちカミサン自身もこれらの記事に気付くことを想定しながら。


俺がそうしている間にも、カミサンは俺との夫婦関係に葛藤し続けていたし、娘たちは児童養護施設での生活を続けていました。

カミサン曰く、「あんたはお花畑の中で楽しんでいただけ」


確かにその通りだと思います。

カミサン対する不平不満があるのであれば、たとえ夫婦喧嘩になろうとも、正々堂々とカミサンに向かって直接言えばよかったのです。

そうすれば、カミサンだって俺の事実誤認に対して訂正する機会もあるし、カミサン側の反論する余地もあったのです。


もしも俺に本当の意味で俺たち夫婦の関係を少しでも改善しようという気があったのであれば、きっとあんな記事を書いたりしなかったでしょう。


結局、周囲からカミサンが悪く思われることによって、しんどい自分の気持ちが解放されさえすればいいと思っていたのです。

まるで、幼稚で未熟な甘えん坊の子供がするような仕業です。


こんな俺の人間的に嫌な部分、醜い部分をカミサンに指摘されるのが怖くなって、ブログの記事をとっさに消したのだと、今は思います。

だって、俺はいい人間だと思われていたいから。そうでなければ自分自身が存在出来ないという不安感があるから。

俺たち夫婦がこれから上手くやっていくために、まず成すべきことは、俺自身が自分がどういう人間であるかを知ることだと思います。そこには、当然ながら嫌な部分も醜い部分も含めたトータルとしての自分です。

過剰や過大でもなく、また卑下するでもなく、あくまでも冷徹な自己反省。そんな自分を直視できる勇気。

これが出来る人間こそが、本当の「大人」なんだと思います。

俺自身がそんな大人でいなければ、人間性豊かなカミサンの旦那役も、親元を離れながらもすくすく成長している娘たちの父親役も、まともに務まるはずはありません。

夫婦関係のみならず、あらゆる人間関係を支える基礎の部分だと思います。

カミサンの性格やら精神構造やらをとやかく言う前に、まずは自分自身としっかり向き合うことが、今の俺には必要なようです。


カミサンは俺に対する信頼を得られずに今も苦しんでいます。モタモタしている時間的余裕はありません。カミサンはいつまでも待ってくれる訳ではありません。


51歳にもなった未熟者の俺が、本当の意味での「大人の男」になるために、このブログを書き続けようと思います。



だって、カミサンはどんなに自分が大変な状況下にあっても、俺のことや子供たちのことを最優先に気にかけてきたから。


今日、そんなカミサンの人間性を再認識させられる事があったので、こんな記事を書く気になりました。
招いてしまった悪い結果について、自分のせいになってしまいます。俺のせいでこんなことになってしまった、と。
これは、常に好い人でお利口さんであらねばならない俺にとっては、とても耐えられないことです。

俺の存在が脅かされてしまう。

だから、他人のせいに転嫁しないといられない。自分は悪くない、他人が悪いんだ、と。

だから、夫婦関係においても、俺は何でもカミサンのせいにしてきたんだと思う。

しかも、自分はカミサンを守ってる優しい旦那だと、心から真剣に思い込んでました。

そうした俺の自己防衛本能がどんどん強化されていくうちに、いつしか過去の記憶まで自分の都合良く改竄されていました。

以前このブログに書いてきた記事の多くは、そんな精神状態にある事すら気づかなくて書き連ねていた時のものです。

だから、一旦は閉鎖しようと思ったこのブログですが、気が向いたら不定期で、自分自身の頭の整理と自分の新たな備忘録として、とりとめなく、可能な限り他人(夫婦だからカミサンだけは除く)の視線を気にせずに、ただし、日常生活の空いた時間を使って思いや考えを書いてみようかなと思います。

さて、今朝は朝寝坊により大遅刻出勤で、そろそろ降車駅につき、この辺にて打ち止めです。
自分の性格や人間性がどういう特性をもっていようとも、それ自体は問題ではない。
自分がどういう人間であるかということを、自分自身がしっかりと認識していることが、人間関係を築く上ではとても大事だと思う。

俺の場合は、極度の面倒くさがり屋で、更には意固地な性格なのにも拘らず、俺自身はマメで素直な男なんだと、本気で思い込んでいた。

だから、カミサンの言うことがおかしいと信じていた。
いや、そう思わなければ、自分を守れなかった。

もっと早くに、これに気づけばよかったんだな。