前回の続きです。


Aさんがタバコを吸う目的は

安心とつながりを得るための手段


そして、その代替手段を探すことになりました。



その代替手段


安心:タバコ→お金


つながり:タバコ→自分を高めてくれる仲間



今までタバコで満たしていた手段を変えます。


もちろん、この安心、つながりに対しての答えは、Aさんが出した答えです。



その自分から答えが出てきたことで、最後にやること。



それが、決断をする


ということです。



決断


読んで字の如く

決めて、断ち切る


と書きます。



本当にやめるか?

あるいは、続けるか?



誤解を招く言い方かもしれませんが

コーチである僕は、どちらでもいいのです。


理由は大きく二つあります。


まず一つは

タバコを吸おうが吸うまいが

その人自身の価値は何ら変わりません。


あるがままの状態で素晴らしい


存在に対する承認の気持ちがあります。




そして、もう一つ

これはメンタルコーチとして
クライアントに関わる際に大切にしていること


自分には解決できない

ということです。


といっても、コーチとして、職務放棄をしているわけではありません。


正直言うと、当然関わったクライアントには、最高の結果を出してほしい!

と心底願っています。


でも、本当に解決できるのは本人だけなのです。


だからこそ、自分が必要としているのは
「この人は解決できる!」という、いわば「信じる力」です。




信じるからこそ、突き放すことができるし


信じるからこそ、寄り添うこともできる


信じるからこそ、健全な関わりもできる


そう思っています。



そして



その人に解決できる問題しか起こらない



最初にこのことを教えてくださったのが、カウンセラーの衛藤信之先生。


衛藤先生のこの、「カウンセラーマインド」は、コーチングをやる今でも

自分の根底を支える力


クライアントの素晴らしさを信じる力


クライアントが必ずよくなることを信じる力


クライアントが必ずよりよい結果を出すことを信じる力



につながっていきます。



この信じる力を使って


決断の時がやってきました。



Aさんには、二つの道が用意されたのです。





つづく





ペタしてね



追伸

文中でご紹介させていただいている、衛藤信之先生の新しい本が出ました。

実際の企業を舞台にした、リアル社会の心理学をマンガを通して学べます!

マンガでわかる 会社組織が甦る! 職場系心理学 (じっぴコンパクト 62)/ナカタニD.

¥800
Amazon.co.jp