前回の続きです。


スタッフさんに対して、真剣な態度で向かっていくKさん。


それとは裏腹に、まったくやる気を出してくれないスタッフ。


「がんばろう」というKさん VS 「やりたくない」スタッフ

という構造化が出来上がってしまいました。


それでも、あきらめずスタッフと関わっていくKさん。


こうした場合なんですが…


実は、スキルを超越して「愛情の戦い」というものだと思うのです。


心の部分を扱いながら、なまじ「愛情」という言葉は出せないのですが

もはやそこまでスタッフに本気で関わるKさんに対して、感動すら覚えていました。


そして、最終的に「最後のつもりで」スタッフとのミーティングに臨むことになりました。



こちらの一方的な主張ではなく、しっかりと相手のニーズを聴くこと。


そして、伝える際には「なぜ、スタッフのみんなで一緒にやりたいのか」ということを
自分の言葉で伝えます。


なぜ、一緒にやりたいのか?


そして、一緒にやることで、どんな影響があるのか?


そして、一緒にやれないことで、どんな影響があるのか?


それをしっかりと伝えます。



さらに、ここで大切なのが「具体的な事実を持って」語ること。


例えば、コンサルタントであれば、会社における改善点を具体的な事実やデータを基に

伝えていく職種だと思いますが、そのコンサルタントの如く、論理的かつ事実を基に

メッセージを伝えていきます。



今、なぜコスト削減が必要なのか?


なぜ、みんなで一緒にやる必要があるのか?


なぜ、チラシを配るのか?


感情的な言葉ではなく、いわば「コンサルタント」の言葉で語ります。



実は、このミーティングの後、あるスタッフさんが退職をされます。



しかし、そこから流れが変わり、売上向上につながり

最終的には当初の目標である、「売上倍増」が達成されます。


セッションをして、ちょうど4ヶ月が経とうとした年末のことでした。



あらゆる資源

あらゆる戦略

そして、持てるだけの力、感情を出し切ることで、結果につながる。




それをKさんから教えてもらえた、貴重なセッションでした。



今日、ご紹介した「価値観の対立」


僕のカウンセリングの師である、衛藤信之先生に教えていただいたことです。


こちらの著書にて、詳しく書かれていますので、ご興味を持たれた方は

是非、読んでいただければと思います。


上司の心理学―部下の心をつかみ、能力を高める (Life&Business series)/衛藤 信之

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次回は、ある「悪癖」を克服したクライアントさんをご紹介します。



つづく



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