前回の続きです



マネージャーのKさんは、社長さんの立場に立って考えることに。


相手が自分に対して、投げかけてくる言葉、関わり方に対して質問をします。


それは、怖れからの言葉なのか?


それとも、愛情からの言葉なのか?




この質問に対して「怖れかもしれません」という言葉が出てきました。


社長さんの立場に立つと

・売上が立たなければ、お店がなくなるかもしれない

・このままKさんが成長しなければ、権限委譲も出来なくなる

・嫌われたたくない



という、Kさんとの関係性における「怖れ」がある可能性があります。


この社長さんの立場に立って考えることは「事実ではない」のかもしれません。


なぜなら、実際に社長さんに聞かなければ、わからないことだからです。


でも、大切なのは、実際にどうか、よりも

相手の立場に立って考えることで、相手が求めているニーズを把握すること

なのです。




社長さんが「怖れていることは何か?」という普段とは違う質問を
投げかけることで、全く違う視点で考えることができるようになり

まずは、社長さんの話に耳を傾けることにフォーカスしてもらうことになりました。



三週間後、再びKさんとのセッションをする頃には、社長さんとのコミュニケーションが
劇的に改善し、

一緒に飲みに行くようになったり

また、日常会話もできるようになっていきました。



人の行動の動機になる感情は、二つ。


それは、愛から来るものなのか、怖れから来るものなのか。




それを切り分けて、明確にする。


そして、相手の立場に立つことで、全く違う気づきを得ます。


さらに自分が相手に関わるときも同じ。


相手に対して、愛情からのコミュニケーションをしているのか

怖れからのコミュニケーションをしているのか


自分を振り返り、知るときにも、それは使える考え方です。


この「愛と怖れ」について


参考になる本がありますので、そちらをご紹介しておきます。



愛とは、怖れを手ばなすこと (サンマーク文庫 E- 45)/ジェラルド・G・ジャンポルスキー

¥570
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本田健さんが訳をされていらっしゃいます。

「ゆるし」を知り、怖れを手放すことについて書かれています。



3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”/野口嘉則

¥1,300
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「鏡の法則」がベストセラーになった、野口嘉則さんの本です。


自分に起こる問題は、必ず自分を成長させてくれる、ということに気づかせていただけます。


愛と怖れについてのお話も、ストーリー仕立てとなって、分かりやすくなっています。



社長さんとのコミュニケーションが取れるようになったKさんですが、
今度は新たな問題が出てきたのです。



つづく





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