辛抱して自分をつくる
齢90を越えたふさこばあちゃんの言葉結婚はしたが、幸せをかみしめるようなものではなく気の強い姑に仕え続けていたようだ子供はない認知症不穏になると人相が変わる姑はとうに他界しているはずなのに今もその呪縛からとかれることはなく夕方になると姑の下へ帰らなければと思いますます不穏になるそのふさこばあちゃんのことが私は大好きだ「辛抱するんやで。辛抱して、そうして自分をつくっていくんや」「自分をつくるんですか?」「そうや。辛抱してつくるんや」短い、なんの解説もないシンプルな言葉の中に尊いものが納まっているまだまだ浅いなと自分を省みる独居で認知症で、ぱっと観は不幸でも、人として哲学を持ち、貫いている姿はかっこいい後光がさしているように見えるあとどのくらいこうしていられるだろう1回でも多く笑顔が出るようそばで寄り添っていたいと思ううちにもばあちゃんいるのにな