こんにちは。

 

口腔顎顔面外科専門医パク·ジョンチョルです。

 

 

両顎手術は機能的·審美的改善を

目標に施行される重要な手術です。 

しかし、手術後一定水準の**回帰(再発)**は

避けられず、これを最小化することが

成功的な結果を得る核心です。 

今日は両顎手術方法の一つである

**IVRO(Intraoral Vertical Ramus Osteotomy、

口腔内垂直骨折断術)**

行った患者の1年経過報告を通じて、

手術後の変化と回帰の可能性について見ていきます。

 

 

 

手術前分析

 

 

この患者様は過去に

輪郭2点手術(エラ手術、顎先手術)を受けましたが、

顔が長く見え、しゃくれ感が持続して

両顎手術を施行することに決めました。

 

 

術前の臨床写真です。

 

 

手術方法及び手術直後の変化

 

 

 患者はIVRO方式で下顎手術を行い

上顎は顎弓の拡張を同時に行いました。 

また、頬骨縮小術を並行して、

よりバランスの取れた輪郭を

作ることに焦点を当てました。

 

 

手術直後の変化

 

・下顎臼歯部を左に回転させて非対称を改善

 

・IVROの特性上、金属板の固定をしない

 

・上顎顎弓の拡張により、より機能的な顎弓関係の形成

 

 

手術後2日目に撮影した映像から

このような変化を確認することができました。

 

術前・術後2日

 

水平面から見ると、非対称を改善するために

下顎の臼歯部が左に

回転していることが観察されます。

(反時計回りの回転)

 

 

手術直後の1年経過観察

 

 

IVRO方式は金属固定をしない手術法なので、

手術後一定期間骨改造(骨が再形成される過程)

行われます。 

この過程で、

下顎が元の位置に戻ろうとする

回帰現象が発生することがあります。

 

 

 ・下顎骨格の変化

 

黄色の矢印で表示された部位で

1年間骨の改造が行われる

 

その結果、全体的に下顎角の長さが

短くなる変化が観察される

 

術後2日・術後1年

 

断面分析の結果、手術後1年間、

骨がつながって安定した構造を形成

 

術後2日・術後1年

 

 

下顎位置変化

側面分析:手術直後より顎の先が後方に移動

 

術後2日・術後1年

 

水平面分析:

下顎が元の位置である右側に

回帰する現象が観察される

 

術後2日・術後1年

 

・拡大した顎弓の維持

 

患者は上顎顎弓の拡張を行い、

特別な骨移植がなくても骨が再形成される

ことを確認することができました。 

これは、拡張された顎弓が手術後も

安定的に維持されることを意味します。

 

術後2日・術後1年

 

IVRO方式で時間が経つにつれて骨格位置が変化する理由

 

 

IVRO方式では手術後に

関節突起(condyle、顎関節部分)が

下にさがる現象は避けられません。

 

手術直後に下がった関節突起は、

時間が経つにつれて元の位置に

戻ろうとする動きを見せ、

この過程で骨格的変化が伴います。

 

 今回の患者様の場合、手術後1年間、

関節突起の位置が手術前と

大きく変わらないように再位置されました。

 

術後2日・術後1年

 

 これはIVRO方式では珍しい結果です。

 

術前・術後1年

 

術前術後1年経過観察

 

 

術前術後の1年間の骨格比較です。

 

術前・術後1年

 

側面からしゃくれが改善されました。

 

そして、顎の手術を

行わなかったにもかかわらず、

顎のラインが減りました。

 

術前・術後1年

 

断面比較です。 

下顎が9mmほど後方に

移動したことが観察されます。

 

術前・術後1年
術前と術後1年の重ね図

 

 

術前術後の1年組織の比較です。

 

ちなみにこの方は

術後6ヵ月で顔面挙上術を受けました。

 

術前・術後1年

 

 

この方のように、術前にも二重あごのある方は、

両顎手術をしたからといって

二重あごが改善されるわけではありません。

 

そのため、両顎手術前から患者様に

顔面挙上などの軟組織措置の

必要性をご案内しました。 

 

術前・術後1年



IVRO手術計画時に考慮すべき事項

 

 

VRO方式は神経損傷が少なく、

手術時間が比較的短いというメリットがあります。

しかし、次のような点を

必ず考慮しなければなりません。

 

 

・顎先が後方に移動する可能性

 

〇IVRO方式で下顎後方移動の際、

元の計画よりもさらに後方に移動し、

顎なしのように見える可能性があります。

 

〇したがって、最終的な位置より

下顎を後方に配置する

計画を立てることが重要です。

 

 

・非対称回帰の可能性が高い

 

〇IVRO方式は下顎を金属板で固定しないため、

非対称回帰の可能性が相対的に高いです。

 

〇これを補完するために手術計画時に

過矯正(overcorrection)が

必要になることがあります。

 

 

・エラ切除の効果

 

〇IVRO方式は、別途のエラの手術がなくても、

顎のラインが小さくなる効果があります。

 

〇そのため、手術前にエララインの変化を

予想して計画を立てることが必要です。

 

 

結論: IVRO vs. SSRO、最適な手術計画の樹立

 

 

IVRO方式は特定の長所がありますが、

手術直後と最終結果の間の差が

比較的大きく、回帰の可能性が存在します。

 

一方、

SSRO(Sagittal Split Ramus Osteotomy、

視床分割骨折手術)方式は、

より予測可能な結果を提供することができます。

 

したがって、私個人的には可能ならば、

オーダーメード型金属板を利用した

SSRO方式で手術を行うことを選びます。

 

今回の事例でIVRO方式の手術後の

変化と回帰の可能性について見てみました。

 

両顎手術を計画する患者様は、

各方法の長所と短所を十分に考慮した上で、

本人に合った最適な手術計画を立てることが重要です。

 

 

 

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