ウォレス・コレクション②
こんにちは
ロンドンの中の小さなフランス
貴族の館 ウォレス・コレクション(美術館) の 続きです
数ある素晴らしいコレクションの中で
イチオシなのが
「マダム・ポンパドール」 by フランソワ・ブーシェ(仏)
私は この絵の大ファンで、彼女に会いたくて この美術館に通ったといっても
いい位です。ルイ15世の公妾だった彼女の人生についての 論はさておき、、、
この絵の中に 描かれた 彼女の魅力、美しさ、趣味のよさ、
それを 見事に描き切った画家の手腕に拍手を送りたいです。
ドレスの繊細なレースやタフタの布地の光沢など、ブーシェは持てる技術を駆使して
ポンパドールのおそらく頂点だった頃の美を表現しています。
こんなに可愛く 描いてもらったら ご本人もさぞかしハッピーだった事でしょう。
38歳の頃だそうです。18世紀フランスロココ調の華やかなスタイルの立役者でした。
1759年
フランソワ・ブーシェ作 91×69cm
ロンドン ウォレス・コレクション
マダム・ポンパドールの肖像画はたくさん存在していますが、ロンドンには
この絵を含めて現在3枚。 ナショナルギャラリーと
V&Aヴィクトリア&アルバート博物館(現在は公開していない)にあります。
パリのルーブルにもありますが私の中のNo1 は 上の絵ですね。
フランスでなくロンドンにあるというのも ご縁でした。
ナショナルギャラリーの絵は もう少し お年を召した頃のものです
↓
(マダム・ポンパドール 42歳)
by フランソワ=ユベール・ドルーエ (ロンドン・ナショナルギャラリー蔵)
美しい花も 時間とともに色あせ 枯れていく・・・女性には切ない話()
気を取り直して、、、 美術館ツアー 続行です
マダム・ポンパドールと 同じ部屋にある この美術館のもうひとつの代表的な作品
「ブランコ」 by オノレ・フラゴナール ロココ美術の代表作です
この部屋は 謹厳実直な イギリス人からみたら、、「まあ~~」と言われそううな怪しげな美しさがいっぱいで、、、恋するフランス の 気分に浸れます
曲線を使った 金の細工が ロココ風で 女性好みですね
豪壮・華麗なバロックに対して、優美・繊細なロココ
お隣の部屋 やたら 女性の絵があるんです、、ご主人の趣味??謎です????
鎧兜の コレクションもありますので 騎士道精神に興味のある方も のぞいてみてはいかがでしょう
美術館の中庭には フレンチ・レストランがあります
素敵な空間ですが・・ お料理は イマイチなので お茶くらいにしておいたほうが
無難だと思います。 天気のいい日は 陽が差し込んで気持ちがいいです
ウォレス・コレクション 公式HPは コチラです ★★★
The Wallace Collection
地下鉄 セントラルライン Bond Street 駅
セルフリッジ・デパート裏 Manchester Square
ロンドン市内の中学生は、学校の社会科見学でコチラを訪れたりします。