ライターの有留です。
いつもお世話になっております。
私にとって言葉は
精度の悪い武器です。
いつだって足りないし、余ってしまう。
そして遠回りです。
日本語が読めない人には
日本語で書かれたものは読めません。
いっぽう、絵や彫刻は違います。
見た瞬間に、人の心を射抜きます。
音楽も、最初のたった一つの音が
聴くものをその世界に引きずり込むのです。
人間の肉体だって、その人が立っているだけで
美しさや哀しさがわかります。
言葉は、なんて不器用なのだろう。
しかし、私がもし誰かに何かを伝えられるとしたら、
誰かの心を動かせるとしたら、
言葉しか与えられていないのです。
だから、言葉を探り、文章を書いていく。
これからも。
今年も大変お世話になりました。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。