外務省に在籍していた方の著作。
対外交渉についてのご自身の経験,当時の世の中の動きをが主な内容。
凄い経歴の方です。様々な場面で交渉する方です。
こういう方々の仕事は一般人である我々にはなかなか見えないんですよね。
そういう意味では実に興味深い世界をのぞける本だといえます。
が、自分はもうちょっと交渉のテクニック的なところを
過去の事例を通して解説しているのかなという期待があったので
そちらの方面ではちょっと肩透かしを食いました。
それと、この方の場合、交渉相手・交渉内容があまりにも政治的に高度なものなので
過去の事例をぶっちゃけて話す、というのは色々難しいんでしょうね。。。
多少自己肯定感が強い感じの文章を書く方なので
人によっては多少抵抗があるところもあるかもしれません。
そういう肯定感がないと務まらない立場だった、というのもよくわかりますが。
映画のようなスリルのある交渉についてのアレではないので
そういう期待をせずに読む方がよいと思います。
犯罪関連で(創作された物語ではなくて)交渉を題材にする本があれば面白そうですね。