海うららかに獅子と眠る

海うららかに獅子と眠る

ささやかなことが驚きで喜び。おしゃべりはやめて書くことにしました。

Amebaでブログを始めよう!
      

 「連日30度超え、路面はフライパン 目玉焼き 
      タイヤは消しゴムのようになり タイヤ
       コーナリングが快適なこの頃 お元気でお過ごしでしょうか?」
OJ

なるほど、うふふ まるちゃん風

オートバイ乗りさんじゃないと書けない、そして
オートバイ乗り宛てじゃなかったら書かない。

そんな暑中お見舞いだと思う。
七夕

あまりにも嬉しかったので、ブログに書いてもイイですか? とメールしたら
Hiroshi さんは「OK!」 OJとすぐに言ってくれた。

一度しか会ったことナイけど
その一度だけで、彼の心の穏やかさはまっすぐに伝わってきて
矢
本当なら良いお友達になれただろうに、と思ったことを覚えている。

       走る
              走る

それで、今日はあの有名な千里浜海岸のことを書こうと思います。

砂が固くてしっかりしてるから、車もバイクも走れちゃうヨ!……っていう
海岸なのダ。

         ー クライミング


このブログのお友達たちも、千里浜海岸を走っている。

     パイライトさん
    お写真はこちらからお借りしました→パイライトさんのブログ



     たなかっちさん
    お写真はこちらからお借りしました→たなかっちさんのブログ



     sunnysideさん
 お写真はこちらからお借りしました→sunnysideさんのブログ




知っているひとは知っている。
バイク乗りならきっと、一度は行ってみたいと思っている。

       まるちゃん風

その千里浜海岸(石川県)に挑戦したのは
Hornet を手に入れてまだ数年の時のことで


もちろんその時の Hornetは、無傷でピカピカでした。

     キラキラキラキラキラキラ



この時のツーリングは確か下記のような日程で

   初日:琵琶湖のほとり泊(滋賀県)
   2日目:琵琶湖一周したあと三方五胡まで走り泊(福井県)
   3日目:海岸沿いの道路をひた走って片山津温泉へ(石川県)

3日間それぞれそれなりのエピソードはあるけれど
とりあえずすっ飛ばして

いま、私は、夢にまで見た千里浜海岸の入口を前にして

やった! 私もこれで一人前のツーリングライダーなのダ! とニヤニヤしているのダ。



出典:日本でここだけ!能登の旅

しかし、砂地に降り立ってローギアで走り出してすぐに思ったこと、それは

   思ってたのと違う!! ということだった。

これが、固い砂?
「車でもバイクでもふつうに走れる」?

……う、うそだぁぁ!!!!

     娘①004

タイヤは砂にのめり込み、安定を保つのが難しかった。
バランスを崩して何度も足をついた。

でも、停止するわけにはいかない。
一度止まってしまったら、きっと二度と走り出せないだろう。


それにしても、なんてヘタなんダ。
いや、ヘタってことは知ってたけど、
それでももうちょっとまっすぐ走れないものか。


汗が目に入る。OH
全身がかゆい。


     クラクラ

なんかそのへんから「がんばれー!」たら声が聞こえてくるけど ダチョウ倶楽部ダチョウ倶楽部
きっと私のことではナイだろう。


いや、私のことだろう。

ダメだ。恥ずかしい。


でもちょっと待って。
ここに何をしに来たんだっけ。


そうそう。潮風に吹かれながら、青い海を眺めながら
海岸を疾走するんじゃなかったの?

どうしてこんなことになってしまったのだろう。


どうしてこんなことになってしまったのだろう。

       ♥akn♥

出口が見えてきた。
出口が見えてきた。

早く。早く早く。


         ♥akn♥ 涙 涙


右手に出口は目前だった。
砂のずぶずぶは更にやわらかくなっていた。

膝をしめるのも忘れていた。

今こそ慎重に、丁寧に、ゆっくりと
リーンアウトでアスファルトの道路に脱出するはずだった。

早く。一刻も早く。もうそれしか考えられない、次の瞬間。


       あっ!!!!!


      あ びっくり 


私は、右足を地面と Hornet にはさまれた状態で転倒したのだった。

Hornet のエンジンが ヴヴヴヴヴヴヴヴィーーーーーーンと悲鳴をあげる。
右足が、熱い。

       メラメラ メラメラ


その時、「だいじょうぶか!!!」と声がして裸の男性が目の前に躍り出た。

       はだか? ニコ

そうなのダ。ここはビーチ(海岸)なのダ。

       はだかがふつうってコト ニコ

彼は、遊んでいたビーチボールを投げ捨てて、そのまま走ってきてくれたのだった。

       ビーチボール  走る

えっ! 助けてくれるの!?
でも……はだかでオートバイを起こすのは危険です!


     火 ビクーッ


彼はまず、冷静にHornet のエンジンを止めた。

エンジンが止まって聞こえてきたのは
わいわいと賑やかな、ビーチで遊ぶひとびとの楽しげな声。


あまりにもオートバイっぽくない場所での転倒だった。泣
        はっ ξ
    

ところが、彼は、ひとりで Hornet を起こせなかった!

海パンいっちょうで、燃えるように熱い Hornet を起こすなんて

「どこを持とうかナ。」とかいろいろ考えてしまうのは当然ダ。

       注意

私は、はさまれたまま地面に寝そべって涙を流している。

        泣


そこへ、一台のモトクロスのオートバイが現われた!

      ギア

彼は、一瞬のためらいも見せず、自分のオートバイをまず安全な場所に停めて
こっちに走ってきた。

        そこはかとなく、猛ダッシュする棒人間

そして二人の男性の手によって、Hornet はあっさりと立て直され
私も救出されたのです。

       おばけ。

海パンお助け人は「じゃっ!」と片手を挙げ  んじゃ
白い歯をきらきらっと光らせ

こんがり焼かれてところどころ剥けた広い背中を見せて去って行った。

          晴れ

残された我々の横を、車が、オートバイが、走り抜ける。

       ざわめき

その出口で普通の道路に出るオートバイは
ベテランふうの人たちでもしっかりと減速し 半ば中腰になり
丁寧に脱出して行く。

なんであんなふうにできなかったかな。

         水遊び 水遊び

波が打ち寄せる静かな千里浜海岸。
夢に見た千里浜海岸。

Hornet は、横倒し状態の時間があまりにも長かったため
エンジンがかかるようになるまでにはもう少し置いておかねばならなかった。

そのあいだ私は、メガネをかけたモトクロスライダーさんと メガネ
その辺の岩に腰かけて、話しをした。

       しゅん2

話していた内容は、なんと1個も覚えてない。
彼が地元のひとなのかそうではないのかもわからない。

いや、きっと、話すことなんて何もなかったのダ。
だってそうでしょう?

       泣く

でも彼は、しばらくの間、哀れな私と一緒にいてくれることを選んだのダ。


        ねむい

しばらくたって、Hornet のエンジンがかかり
私が大丈夫なことを確認して、彼は立ち上がった。

後輪ブレーキが曲がって踏めなくなってるから
帰り道はそのことだけ忘れないようにネ メガネ

と彼は言った。

私は、ありがとうございました、と叫んだ。

       なき

今から思えば、名前くらい聞いても良かったんじゃないかとか
後から、御礼の菓子折りを送れるようにしておけば良かったのかなとか

     住所訊くってことか ニコ

いろいろ思うけど

でも

それもなかなか難しいことダ。
    



私はその後、その日に泊まる旅館に直行し、名物のなんとやらを食べて
さっさと寝てしまった。

        そんな~~~~!!

家路に着いたのはその次の次の日で、後輪ブレーキを踏めないことで緊張もしたけど
なんとか無事に東京に戻った。

私の Hornet のタンクの右側が凹んでいるのは、そういうわけなのだ。



いつか千里浜海岸をまた走ってみたくなるだろうか。

      ナイナイ ニコ

どこかであのお兄さんに偶然出会うなんてことはあるだろうか。

      もっとナイ ニコ

私は、転倒するたびに助けられて、助けられて助けられてここまで生きて来たけれども
初めて倒してしまった Hornetを起こしてくれたこの2人を
きっと一生忘れないと思う。

      しゅん


……というわけで、唐突ですが、パイライトさん にこはーと

お誕生日おめでとうございます!   

   わー ロケット 花束花束花束

せっかくのお誕生日に、こんなブルーな想い出話をして申し訳ありません。

       しゅん

でも、もしかしたらあの時のお兄さんはパイライトさんだったのではなんて思って
書いてしまいました。

       冗談デスとひとこと ニコ

冗談です。 えへ

私の記事のことは一瞬で忘れて、楽しい Birthday Night をお送りくださいませませ。

       てれ

写真をお借りすることに快くOKをくださった
パイライトさんとたなかっちさん、有難う御座いました。
心から感謝申し上げます。

       ハート

そして……実はもうおひとりの方に、お祝いを言わせてください。
8月23日にはきっとブログを更新できないと思うので、いま、この場で

ゆきちゃん☆のお誕生日をお祝い致します。

     クラッカークラッカークラッカークラッカークラッカー

ゆきちゃん☆ お誕生日おめでとうございます。
あの日のゆきちゃん☆の笑顔が今も焼き付いて離れない私です。


今までのお付き合いに感謝して、またいつかお会いできることを夢みて
今日のながながとした記事を終わりにしたいと思います。

           ○

お読みくださったみなさまみなさま、本当にいつもありがとうございます…。

        ねむい




追記:sunnyside さんからコメントを頂いて、
   興奮して勝手にお写真を追加してしまいました。
   
   お許し頂けると嬉しいのですが…。ドキドキ 照・・・。