**≪ 月 の 神 秘 ≫**
 
私はいつも月を観る。
月は、とても不思議だ。
どうしてなのかは知らないが、
とにかく月は、神秘に満ちている。
 
夜の山を歩く時、
いつもは写真など撮らないのだが、
たまに撮ってみることがある。
そういう時、不思議な写真が撮れることが多い。
 
月は一瞬で姿を変える。
その月光の色も、一瞬で変わる。
そして月の近くに、光の玉が飛んでくる。
私がカメラを覗いていると、
「ヒュン!!」という感じで飛んでくるのである。
どこから飛来したのかは分からない。
なにしろ一瞬の出来事なのだ。
そしてその光の玉は、動いている。
もちろん錯覚ではない。
それが移動した写真が撮れているのだから。
これまで、夜空にいろんな形の「光」を観てきたが、
月に飛来する光は「丸い玉」だった。
それは、「仏の光」のように感じた。
 
狼が月を仰いで歌うというのは本当だ。
生後23日の子狼が突然起きて、
夜空の見える窓に向かって歩いた。
子狼はそこに懸かる月を仰ぎ、
夜空に轟く長い長いホウルを歌った。
月を仰ぎ、想いの全てを込めて、歌ったのだ。
成狼になってからも、
夜の山の散歩の途中で立ち止まり、
大きな月を、ずっとずっと見つめていた。
じっと見つめていると狼は、
何かが胸に込み上げてきて、
渾身のホウルを歌うのだった。
そうして私も、月を観るようになった。
 
月に神秘が隠されている。
この世に神秘が隠されている。
「命」も神秘だ。
「愛」も神秘だ。
命と愛の神秘を、
私は月の光の中に観る。
 
≪南無華厳 狼山道院≫
::2011:05:04::
 
***<<神秘の月>>***
 
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