中国浙江省温州市の高速鉄道事故で、生存者の捜索作業が打ち切られた後に助け出された女児(2)の両親の告別式が4日、温州市内で営まれた。親族が「(女児は)私たちがきちんと育てる。安らかに眠ってください」と別れを告げると、数百人の参列者から泣き声が漏れた。

 両親は、女児と浙江省杭州市から温州市に帰る途中で事故に遭った。遺族からは事故直後、捜索打ち切りが早過ぎたとの声も上がったが、女児のおじは「(女児は)まだ幼い。つらい記憶を忘れさせてあげることも必要だ」と話した。

 おじによると、女児は足などに重傷を負って温州市内の病院に入院。3日に3回目の手術を受けた。意識があり「おじさん」と声を掛けてくれたが、足はまひしたままで、障害が残る可能性もある。女児は親族らが協力して育てるという。(共同)msn http://sankei.jp.msn.com/world/news/110804/chn11080414230005-n1.htm