はじめに
CLIP STUDIO PAINT PROでイラストを作成し、
Adobe Photoshop CC 2019で入稿データを作成します。
Photoshopにて画像データの範囲選択からパスデータを作成する方法を紹介します。
作成したパスデータはIllustratorで使用することも可能です。
作成するイメージは画像のカットパス・表(デザイン)・白押さえ・裏のレイヤーです。
場合により白押さえ・裏は不要な場合があります。
※「白押さえ」がない場合、「表」で作成した色が透けて見え、
裏側から表面のイラストが左右反転したものが見えます。
具体的なレイヤー構造はこのような感じ(赤枠)です。
それでは作業に取り掛かりましょう。
手順
①(CLIP STUDIO PAINT 「裏」レイヤーデータの作成)
イラスト(のちの「表」レイヤーデータ)を複製し、
描画色を黒(H169,S0,V0)「編集」>「線を描画色に変更」。
ぬり残しがないかチェック。ある場合はペンなどで修正する。
②(Photoshop 入稿用テンプレートを展開)
印刷会社指定のテンプレートをダウンロードし、Photoshopで開く。
(グラフィック:https://www.graphic.jp/comic/download/templates/163)
(アクリルグッズの達人:https://acryltatsujin.com/template.html)
③(Photoshop 画像解像度(dpi) カラーモードの確認)
印刷会社指定の形式に合わせますが、基本的に画像解像度は300~350dpi。
カラーモードはCMYKが一般的です。
確認・変更方法は、
画像解像度は「イメージ」>「画像解像度」で
カラーモードは「イメージ」>「モード」で
④(Photoshop 作成した「表」「裏」データをサイズに合わせる)
台座差し込み用ツメの存在とカットパスの余白(2mm~3mm印刷会社の指定による)
の存在を意識して気持ち余裕をもって配置する。
⑤(Photoshop カットパスを作成する)
1.「表」レイヤーを選択した状態で「選択範囲」>「選択範囲を読み込む」
2.「選択範囲」>「選択範囲を変更」>「拡張」で余白幅を指定する。
(参考設定:350dipで2mm→28pixel)
(計算ツール:https://www.size-info.com/pixel/)
3.アクリルを鋭角でカットすることは不可能であるため、
鋭角がないようにする必要があります。
「選択範囲」>「選択範囲を変更」>「滑らかに」で適当な値を設定する。
4.「選択範囲から作業用パスを作成」して、名前を付けて保存(ダブルクリック)する。
5.作成した「カットパス」を「パス選択ツール」と「ペンツール」で修正する。
6.差し込み用ツメをつけるために、4.で作成した「カットパス」の底辺に穴をあける。
ペンツールで削除したいパスの間に新たに制御点を追加し、Deleteボタン押下する。
7.テンプレートデータの「パス素材」レイヤーから使用する差し込み用ツメのパス
(以下「ツメパス」と呼称)をコピーし、4.で作成した「カットパス」レイヤーにペーストする。
「パス選択ツール」でペーストしたツメパスをドラックして選択、ツメパスの上辺を
4.で作成した「カットパス」の底辺に合わせる。
8.パスを繋げたら完成!!