母と面会をして帰る時は いつも
エレベーターの前で別れます。

廊下の角を曲がって
母の姿が見えなくなるまで
私はエレベーターの前で
母を見送ります。

いつも母は振り向きもせずに
ゆっくりと車椅子を操作し
廊下の奥へ消えてゆくのですが

昨日の母は
止まっては振り向き手を振り…
止まっては振り向き手を振り…
何度も何度も名残惜しそうに
私に手を振っていました。

二人共 命が助かっただけでも
本当にラッキーで幸せだけど
私を愛してくれる母を
もっと幸せにしてあげたい。

私は もう一度命が助かったら
愛しい人の側にいたい。
その人と母と自分の為に
病気を治します。

病気だから幸せになっちゃ
いけないなんて
おかしいですものね。







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