ちょっと古い話になりますが、ある日の化学療法室での事 ・・・
「抗がん剤なんて全然効かないって、雑誌で近藤先生が言ってたわよ !!!
副作用ばかりで効かない点滴をするのは嫌」
と、治療室に入って来るなり、大声で看護師さんに訴えるおばあさん。
週刊文春に載っていた記事の事を誰かに聞いたとの事。
おばあさんの言葉に、患者さん達はざわつき、一瞬、変な空気に ・・・
看護師さんは、
「先生があなたに効果があると判断してお薬を考えているから大丈夫ですよ」
と言い、薬剤師さんを呼んで、おばあさんに説明をしてもらっていました。
結局、おばあさんは説得され、納得をしていない様子で点滴を受けました。
これって、どうのでしょう。
おばあさんも、ざわついていた患者さん達も、
抗がん剤への不安を抱えたまま治療をして、充分な効果が上がるのでしょうか・・・
副作用が出ても頑張って乗り越えられるのでしょうか・・・
治療を拒否する事も、選択肢の1つですが、
その前に、例えばガイドラインを読むなり、ネッ トで調べるなり、
自分なりにある程度の勉強が必要だと思います。
ガイドラインも想像より結構さらっと書いてあったり、
素人からすると、結局どないやねん !!!みたいな部分も多々ありますが、
週刊誌より、はるかに信用出来るのは明白です。
おばあさんに勉強しろというのも、無理があると思いますが、
せめて、主治医に質問が出来る環境であったら良かったのに ・・・
先生には聞かれへんかったんかなぁ。
確かに聞きにくい時あるもんな・・・
「雑誌の内容は知らないけれど、主治医の先生がちゃんと