病気になる前、りんは母の介護をしていました。
脳血管障害で倒れ、7時間半の手術を頑張って乗り越えてくれた母。
重い障害は残りましたが、命が助かってくれた事だけで本当に感謝感謝です。
昨年、りんが救急で運ばれた為、母も急に施設に入所する事になり、
状況を理解する暇もなく生活環境を変えてしまった事を申し訳なく思っています。
夫をガンで亡くした直後に娘がガンになったとはとても言えず、
母には病名は知らせていません。
失語症で理解力も落ちている母には永久に内緒です。
母が入院していた時、りんと父は1日も欠かさず、1年間母の病院に通い続けました。
母が寂しがったからです・・・が ! この毎日通っていた事が、後に娘にベッタリする母
を作り上げた要因になったのではないかと思うのです。
退院後、母は、デイサービスの送迎もりんがしないと行かない状態でした。
ショートステイを利用するなんてとんでもないという母が、いきなりの入所。
さぞ辛かったと思います。いえ、半年経った今でも辛いのです。
面会に行くと号泣の連続で「早く帰りたい」「いつ帰れる?」と片言で話す母。
早く家に帰してあげたいとは思っていますが、りんの副作用が強いうちは無理です。
先に書いた様に母はりんにベッタリな為、
前々から家族以外の人と接する時間が必要だと思っていました。
リハビリに参加させてもらったり。デイサービスを利用したりして、
外部の人の中で過ごす時間を極力作って来たつもりです。
なので今回の『入所』は母にとっては辛いかもしれませんが、
いいチャンスだと思っています。
集団生活を始めてから、想像してなかったトラブルや可哀想な事が何度もありました。
しかし、家では出来ない様なリハビリも面白い行事もあります。
本人は望んでいなくても、入所しているという現実がある限り、
それら全てを楽しく経験して欲しいのです。
良い事も悪い事もプラスの経験として吸収して欲しいのです。
軽いイジメ的な事があるのも確かですが、「うぅ、腹立つけど、こんな事もあるよな」
と受け流す術も覚えて欲しいなと思っています。
そして、母が色んな経験をしてくれている間に、
早く病気を治して、母とまた一緒に暮らす事を目標に頑張ります