WEDDING IN THE BREEZE -前夜祭-
春の日差しを待ちわびたように銀杏の新芽がほころび始めたころ、
こちらも冬の間準備と想いを積み重ねたI&H夫妻による「WEDDING IN THE BREEZE」がスタートしました。
前夜祭から感謝祭へ、二日間に渡る構成は「結婚ってなんだろう?結婚式ってなんでやるんだろう…」と
その本質を自分たちなりに突き詰めて、皆に今までの感謝を伝えたい、そしてその時間を
より深く皆と共有したいとお二人が導きだした答え。
近しいお友達に前日入りしてもらいWORKSHOP形式でウェディングの準備をし、夜はたき火を囲んで前夜の宴、
そしてそのままキャンプして翌日更なる参加者を迎え感謝祭と称したウエディングへ。
そんな二日間のスタートを飾ったのは「建築体操」と称した、準備を始める前の準備体操。
皆で輪になってそれぞれ隣の人の膝に一斉に座ると、相互依存の関係で自立するという仕掛け。
頼るだけでもダメ、支えるだけでもダメ。それぞれが両方の役目を担って絶妙なバランスで成り立つ輪。
ちょっと恥ずかしくてでもやってみたらなんだか可笑しくて。
お腹から笑って固まっていたものが解れていく・・・
さて心も体も暖まったところでここからが本番!
新郎率いる「建築班」と、新婦がリーダーの「苔玉班」に分れます。
建築班は短いナガラ材を組んでエントランスに飾るオブジェを、
苔玉班は山林に分け入り材料を集め、翌日の感謝祭で各テーブルに置く野草や野花をあしらった苔玉を作ります。
出来上がったものを楽しんでもらうのも勿論一つのおもてなしですが、
作り上げていく過程で生まれる気づきや景色を共有し、
出来上がったものをより味わい深くするのもきっと一つのおもてなし。
実はこの一週間前も、普段のお仕事に加えてウエディングの準備も大詰めできっと頭も体も精一杯だったにも関わらず
新郎Iさん考案の、出入り口が二つあるナガラゲル(通常は一つ)の設営を模型持参で手伝いに来て下さいました!
ゲルの形に手を加えたのも、その設営に新郎新婦自ら参加するのも今回が初めて。
常に「作る側」に立とうとするお二人の姿勢にはホントにいい刺激と新たな気付きをもらいました。
さてワークショップも無事終わり、日が暮れる前に夜の宴の準備。
今回、新郎新婦のリクエストで五右衛門風呂の用意を任された地元の若手有機農家3人組「ツチクレー」から
朝どれ野菜の差し入れも届き、もちろんお風呂の準備の方も着々と…
お風呂?と思われた方、そう、暖かいお湯に体を浸ける文字通りあのお風呂です!五右衛門風呂の露天風呂!
こちらから提案しておいて、躊躇なく「やりたい!」という言葉が返ってきたときには
「ホントにいいの?」と正直若干たじろいでしまいましたが…笑
そしてこちらもお二人からリクエストのあったJabalani Candleによるキャンドルナイトの演出。
この夜をより特別なものに、記憶の奥深いところまで届けてくれるゆらぎの力は
この日参加してくれた皆へお二人からのプレゼント。
そんなゆらぎに照らされて、皆の体を満たすのはともに作り上げた達成感と心地よい疲労感。
そこに追い打ちをかけるように「お風呂沸きました~」の声。
いよいよ新郎新婦入湯です!!笑
皆この初めてのシチュエーションに大盛り上がり。周りを囲んで撮影タイム。
・・・あ、もちろん二人とも水着着用です笑
お二人に続いてお友達も。残念ながら曇り模様で星は見えませんでしたが
ひやりとした夜風を感じながら薪で焚いたお風呂の温もりを堪能しました。
意外と皆普通に入ってくれて提案した僕らも一安心。
勿論僕らも確信を持って提案させてもらっててお二人もそこに賛同しこれも採用してくれたわけですが
アウトドアウエディング自体も、この五右衛門風呂も決して無難なことではないから捉え方は人それぞれ。
でもそれを二人らしいな~と半分あきれて、半分笑って一緒に楽しんでくれるお友達。
そんなお二人とお友達の関係がただただ羨ましいなぁ、素敵だなぁと。
僕たちスタッフもその心地よい輪の中に入れてもらってしっかり(ちゃっかり?)
こんなに楽しんじゃっていいのってくらい楽しませてもらいました!
でもあくまでもこれは前夜祭。このまま朝まで・・・という気持ちを抑えて明日に備えて就寝です。
でもこんなテンションでちゃんと寝られたのかな・・・と心配になるほどのこの皆の表情!
ではお休みなさい!
昼間リハーサルを無事済ませたこいつもいよいよ明日本番です!
「ブランコにヘルメット?」今回のウエディングのもう一つの目玉です。
次回、「WEDDING IN THE BREEZE-感謝祭-」の記事をお楽しみに!
kio