火事の起きやすい時期は
気持ちが安定しない。

今年はよりいっそう辛く感じる。
年々、降り積もるように
悲しくなる。



3月に入ってから仕事以外で
出掛けていない。

専ら3年前のあの火事からほぼ
ひきこもりに近いから代わり映えは
なく…

それはそうなんだけど

気持ちが…

この時期は更に塞ぎ込んで重くなる。

昔の歌ぢゃないけれど

春なのに。

誕生日がくる3日前をして
気持ちが

ぐっしょり重くなる。



今年はついに切り花さえも
生ける気にもならず3月を迎えた。

26日はるんの命日でもあるから
せめて花でもと
買って帰った。

私の人生っとなんだろう。
生まれついたもとが最悪だったから
随分早くに
人並みの幸せは自分には
手に入らないと諦めた。諦めるしかない
様な家だった。

それでも生きていれば
自分にも何か、プレゼント的な
小さな安定を何時かは
手に入れられるかもしれないと

諦めなかった。

もう、誰にも苦しめられることなく
自分の人生を生きていけるかなと
思った矢先、あの火災に巻き込まれた。
しかも巻き込まれた火災は
人生でこれで2度目だ。

それまでの私の人生だけでも
充分な不幸の連続だったのに。

あの火事で
なんだか得たいの知れないものに
お前の不幸はおわらないんだと
言われた気がして

ならない。

あれ以来、3月26日から
誕生日までの3日間は

人生に負の烙印をされた
弔いスリーデイズなんだ。



季節は私を置いて流れていく。

なのでせめて私も
ひきこもりで編む糸を毛糸から
春夏用の糸に変えてみた。

有り難いことに
帽子が可愛いと
沢山のオーダーを頂いて
目的があって編めることとなり

苦しみばかりで編むしかない時間から
相手の笑顔を想像しながら編める時間
となったのが唯一の救いだ。

回りの人に感謝します。