目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態) | wo-maw にっき

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何それ?

はい。製図記述で求められてましたね。

建築物に設定した目標耐震性能
(地震力の程度建築物の状態

無難と思われる記述としては
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
きわめて稀に発生する地震の際にも、
計画建物が倒壊や重大な損傷を受けず、
居住者や利用者の安全が確保された状態
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上記は「耐震」「制震」「免震」
どの建築物でもOKな記述解答に
なるかと思います。

何せ現在の建築基準法で定められている
最低限の耐震性のレベル状態ですから。

というのは、
1981年(昭和56年)6月から施行された
建築基準法の耐震基準(新耐震設計法)では、
耐用年数中に
数度は遭遇する可能性がある
震度5程度の地震に対しては
建築物の機能が保持でき、
耐用年数中に
一度遭遇する可能性のある
震度6から7に達する程度の
大地震に対しては
建築物の架構部に部分的な損傷が生じる
ものの最終的に崩壊からの人命の保護を図る
ことを目標として設計するように規定されています。

ということは・・・

きわめて稀にある地震では大破・倒壊はしない、
部分的な損傷は生じるが、人命の保護
図るように設計されている。
のであって、『きわめて稀にある地震』では
そのまま住み続けられる「機能」
保証されているわけではない。というふうに
読み取れるのではないかと。。。

はい。以前、
『壊れないわけではない<耐震』でも
書かせて頂きました。

はっきり言って、きわめて稀にくるかもしれない
どんな大きな地震が来てもそのままの「機能」
ってかなりですよね。^^;
スーパー建築物!?
免震建築物に相当するところでしょうか。

よって、

きわめて稀に発生する地震の際にも,
計画建物が倒壊や重大な損傷を受けず,
改修や補修が必要な場合も
居住者が継続して生活ができるような状態
を目標とすることは、「免震」建築物だけ
それを言い切る(?)ことが許された記述に該当する。
ということになるかと思います。
制震だと、んー。。運良ければそう。(ーー;)
耐震だとちょっとそれは無理かと思います。
って、私なら、説明しちゃうかな。f^^;

上記が図示化かれたわかりやすい
参考になるHPは
ココ Is値の意味と「耐震」「制震」「免震」
へーっ。ええ!!って納得できるかと思います。

えー、建築物がOKでも、ライフラインのほうが
追いつかないのが現実かと個人的に
思っているのはナイショダ ( ̄ー ̄;

ちなみに、先ほどの参考になるHPにも
あったように、耐震性能に関する数値
として構造耐震指標 Is値 があります。

震度6~7の地震の震動及び衝撃に対して

Is値が0.3未満:
 倒壊し、又は崩壊する危険性が高い。
Is値が0.3以上0.6以下:
 倒壊し、又は崩壊する危険性がある。
Is値が0.6以上:
 倒壊し、又は崩壊する危険性か低い。

Is=0.6が持つ耐震性能は、
中地震では中破以下
大地震では大破以下の被害にとどめ、
崩壊や倒壊にはいたらない
ことを示すといわれている数値です。<たしか・・顔に縦線

耐震診断では、
構造耐震判定指標Iso値というものがあり、
診断法建物用途別に要求される指標値が
変わります。

ようは、
診断法:
新築された当時の図面が存在していなくて、
鉄筋がどれだけ入っているかわからない。
コンクリートの大きさしか調査できない。
というような時は、1次診断になり、
Iso 0.8 が一つの基準になります。
図面がある場合は、2次診断することが
多く、0.6 が基準になります。
(3次診断も0.6のようですね
 ・・・3次診断は複雑で大変なのかな?
 私の会社でもあまりやってません。
 診断料が高額になると思います)

建物用途別:
学校や官庁など、
避難施設系に指定されている建物は、
最低限と言われている0.6ではなく、
その数値が割増されて0.7とかそれ以上
設定されることがあります。(参考HP ⇒
この数値は、建物所有者が「これにしてー!」
って言える数値ですので、
耐震設計をする際にきちんと確認しておかないと
大変なことになります。
<補強数がかなり違ってくる・・( ̄ー ̄;
これで社内がバタバタしたことあります。
そりゃもう、大騒ぎさぁあせるあせる 
0.1の重さを知った大事件(?)デシタ

ええ、勿論、もうそんな同じ轍を踏むことは
なくなりましたよ 笑

「壊れないわけじゃない」
現状自分の生活のまわりの建物を
正しく知り、震災が起きた時、
適切な判断、行動がとれるといいですね。