2021年10月

ある朝、上司が話しかけてきました。

周りには誰もいません。

同じ部署で働く方に病気が発覚してしばらく休職するらしいのです。
多分まだ周りの大部分が知らない話。

え?そんな話、何で私にするの?


なぜそんな話を私にしてきたのかわかりません。

自分の時のように、もしかしたらそれ以上に、ショックでした。
何もしてあげられない。
こっそり聞かされた話なので、本人に声をかける事もできない。



そんな中で、どこからともなく噂は広まり、別の同僚が私に

「○○さん、××らしいですよ。××センターに行けって言われたらしいです。」と言ってきました。

それを、別の人にも言っているのを見て、私は黙っていられませんでした。


私の時もそうやってみんなに言ってまわっていたんですか?


そんな事してないですよ。

そう言われても、悲しくて悔しくて仕方ない。


私にこんな事を聞いてきた人もいました。


○○さんは□□さん(私)と同じ病気なんですか?


え?何で私にそんな事聞くの?


違うけど、

それを聞いてどうなるというのでしょうか。



そのまま、明日から休職という日になりました。

夕方、1人1人にあいさつしている姿を見て、私はとても苦しくなりました。

自分の時を思い出していたのかもしれません。


私にも声をかけてくれました。


「私、××なんです。まだ治療方法とか決まってなくて」

「何で私なの?

何か悪いことしたのかなあ。」


その一言が、私の胸にグサリと刺さりました。

2年前、私も同じ事を感じていたから。


私「治療方法決まったら、少しすっきりすると思うよ。

大丈夫。

私もそうだったけどこうしてまた仕事してる。」


思わずそう答えていました。


私が乳がんだという事は、おそらく知らないはずです。

なぜ私に病名まで話してくれたのかはわかりませんが、いつの間にか2人で泣きながら話していました。


乳がんがわかった時に私が思ったのと

同じセリフを他の人から聞くとは思ってもいなかった。


神様、なぜ?

悔しくて

悲しくて





そして、私の体調に少しずつ

異変が起こり始めます。