GNUやMicrosoftのC++コンパイラーを実行する
「コンパイルと実行」の続きです。
Running the GNU or Microsoft Compilers
GNUやMicrosoftのC++コンパイラーを実行する
C++コンパイラーを実行するためのコマンドは、コンパイラーとオペレーティングシステムによって異なります。最も一般的なコンパイラーは、GNUコンパイラーとMicrosoft Visual Studioのコンパイラーです。GNUコンパイラー実行するコマンドは、通常はg++です。
$ g++ -o prog1 prog1.cc
$はシステムプロンプトです。-o porg1 は、コンパイラーの引数と実行ファイル名です。このコマンドは、prog1またはprog1.exeという実行ファイルを作成します。UNIXでは、実行ファイルはサフィックスを持ちません。Windowsでは、サフィックスは .exe です。もし -o prog1 がないと、コンパイラーは、UNIXでは aout という名前の実行ファイルを、Windowsでは a.exe という名前の実行ファイルを作成します。(Note: 使用しているGNUコンパイラーのリリースにより -std^c++0x と指定して、C++ 11 のサポートを有効にする必要があります)
Microsoft Visual Studio 2010でコンパイラーを実行するコマンドは、clです。
C:\Users\me\Programs> cl /EHsc prog1.cpp
C:\Users\me\Programs> は、システムプロンプト、そして \Users\me\Programs は、カレントディレクトリー(カレントフォルダー)の名前です。clコマンドがコンパイラーを呼び出します。/EHscは標準例外ハンドリングを有効にするコンパイラーオプションです。マイクロソフトコンパイラーは、自動的に最初のソースファイル名と対応した名前で実行ファイルを作成します。この例では、実行ファイルは、prog1.exeという名前になります。
コンパイラーには、通常、問題のある部分について警告メッセージを表示するオプションがあります。一般的に、これらのオプションを使うのは良い考えです。お奨めは GNUコンパイラーでは -Wall 、Microsoftコンパイラーでは /W4 です。
詳細は、お使いのコンパイラーのユーザーズガイドを参照してください。
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コンパイルと実行
「簡単なC++プログラムの作成」の続きです。
1.1.1 Compiling and Executing Our Program
プログラムを作成中に、コンパイルをする必要があります。プログラムをコンパイルする方法は、オペレーティングシステムとコンパイラによります。特定のコンパイラーがどのように動くかという詳細は、リファレンス・マニュアルを確認するか、物知りの同僚に聞いてください。
多くのPCベースのコンパイラーは、IDEから実行されます。IDEは、コンパイラーとビルドツール、解析ツールが一緒になっています。IDE環境は大規模なプログラム開発には、大きな戦力となりますが、効果的に使う方法を習得するには、かなりの時間がかかります。IDE環境の使い方を習うのは、本書の範囲を超えてしまいます。
IDEに付属するコンパイラーも含めて、大部分のコンパイラーは、コマンドラインインターフェースを提供しています。IDEについて既に知っている訳でなければ、コマンドラインインターフェースから始める方が簡単です。その方が、最初は、C++の学習に専念できます。さらに、いちど言語を理解すれば、IDEの習得も楽になります。
Program Source File Naming Convention
プログラムソースファイルの命名規則
コマンドラインインターフェースを使おうが、IDEを使おうが、ほとんどのコンパイラーは、プログラム・ソースコードが一つ以上のファイルに保存されていることを期待しています。プログラムファイル program files は、通常ソースファイル source files と呼ばれます。大部分のシステムで、ソースファイルの名前の後ろには、ピリオドの後に何文字かのサフィックスが付きます。サフィックスは、システムに、ファイルがC++プログラムであることを知らせます。コンパイラー毎に異なるサフィックスの決まりを用いています。最も一般的なものは .cc, .cxx, .cpp, .cp や .C です。
Runnnign the Compiler from the Command Line
コマンドラインからコンパイラーを実行する
コマンドラインインターフェースを使っているのであれば、大抵の場合、コンソール画面 console window (UNIXシステムのシェルウィンドウやWindowsのコマンドプロンプト画面)で、プログラムをコンパイルします。mainプログラムがprog1.ccというファイルにあるとすると、次のようなコマンドを使ってコンパイルします。
$ CC prog1.cc
CCは、コンパイラの名前で、$は、システムプロンプトです。コンパイラは実行ファイルを作成します。Windowsシステムでは、実行ファイルはprog1.exeという名前になります。UNIXコンパイラーは、よくa.outという名前のファイルを作成します。
Windowsで実行するには、実行ファイル名を入れますが、.exeファイル拡張子は省略できます。
$ prog1
一部のシステムでは、ファイルの場所を厳密に指定しなければいけません。例えファイルがカレントディレクトリーやフォルダーにあったとしてもです。そのような場合、次のように書きます。
$ .\prog1
"."とバックスラッシュは、ファイルがカレントディレクトリにあることを示します。
UNIXで実行するには、ファイル名を拡張子を含めてすべて指定します。
$ a.out
ファイルの場所を指定する必要がある場合には、"."とスラッシュ forward slash で実行ファイルがカレントディレクトリにあることを示します。
$ ./a.out
mainからの戻り値は、システム依存の方法でアクセスされます。UNIXとWindowsシステムでは、プログラムを実行した後、適切なechoコマンドを実行しなければいけません。
UNIXシステムでは、ステータスを入手するには、つぎのように書きます。
$ echo $?
Windowsシステムでステータスを見るには、つぎのように書きます。
$ echo %ERRORLEVEL%
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簡単なC++プログラムの作成
「新しいプログラム言語を学ぶ方法」の続きです。
1.1 Writing a Simple C++ Program
すべてのC++プログラムは、一つ以上の関数を含みます。その内の一つはmainという名前でなければいけません。オペレーティング・システムは、main関数を呼び出すことでC++プログラムを実行します。まず、何もせずにオペレーティングシステムに値を返すだけの、シンプルなバージョンのmain関数を見てみましょう。
int main()
{
retune 0;
}
関数の定義は4つの要素からなります:戻り値の型 a return type、関数の名前 a function name、 括弧で囲われた(空の場合もあります)a parameter list、そして関数の本体 a function body です。mainは特別な関数ですが、その他の関数と同じように定義します。
この例では、mainは空のパラメーターリストを持ちます。チャプター6では、mainで定義できる他のパラメーター型を説明します。
main関数はint型の戻り値を持つように要求されています。int型は、整数を表す型です。int型は、組込み型 built-in type です。C++言語で定義されている型の一つです。
最後の部分の関数定義、関数の本体は、開き括弧 open curly brace で始まり、閉じ括弧 close curly で終わる、文のブロック block of statements です。
{
retune 0;
}
このブロックには、return 文しかありません。関数を終了させる文です。この例のように、returnは、関数の呼出元に値を送り返すことができます。return文の値は、関数の戻り型と一致する型を持たなければいけません。この例では、mainの戻り型はintで、戻り値は0、intです。
Note: return文の終わりにあるセミコロンに気をつけてください。セミコロンは、C++のほとんどの文の終わりの印です。見過ごしがちですが、忘れると、ミステリアスなコンパイラーエラーメッセージを作り出すことがあります。
Key Concept: Types
型 Type は、プログラミングの最も基本的な概念の一つです。この本でも何度も出てくる概念です。型は、データ要素の中身 contents とデータに可能な操作 operations の両方を定義します。
プログラムが操作するデータは、変数に格納され、すべての変数は型を持ちます。vという名前の変数の型がTであるとき、しばしば "v has type T" と言うか、代わりに、会話的表現ですが "v is a T" と言います。
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