ピリオド 乃南アサ
一言でいうと、面白かった!
乃南さんの本は、女刑事:音道シリーズを含め、10冊ほど読んでいるけど、そのスピード感と
登場人物の心の動きが面白く、どんどん引き込まれていく。
『ピリオド』、それは寒さの厳しい、津軽地方で作為的な廃屋に魅せられてしまうところから始まる。
それは、かつての犯罪者の家。
貧相な長屋の一角、その住戸だけ壁がえぐりとられ、本来外からは見えないはずの内臓が見えている・・・。
主な登場人物は、フリーカメラマンの葉子(主人公)、かつての親友で現在は義姉の志乃、兄、その子どもたち
(大学受験を控えた甥・高校受験を控えた姪)、愛人の杉浦。
田舎の家を出、東京の大学に進学し、結婚、離婚、そしてフリーのカメラマンに。
その都度、捨ててきたと思って来たけれど、実は自分は何もしていなかったんだと、気づく。
数日の間に起こる様々な出来事が、否応なく、葉子に降りかかり、今までうやむやにしてきた人生の大切な
ことに改めて向き合うことになり・・・。
タイトル『ピリオド』ってなんのことだろう??と思いながら読み進めていたが、最後まで読むと、あぁと分かる。
とても良い作品。ぜひ。