ワールドカップ ドイツ×ポルトガル戦(3位決定戦) | サッカー日本代表をドイツで応援しよう!

ワールドカップ ドイツ×ポルトガル戦(3位決定戦)

シュトゥットガルトの地で躍動した二人の21才。

二人はバイエルン・ミュンヘンとマンUという欧州の名門チーム所属し、共に左ハーフで積極的にゴールを狙いに行く高いテクニックを持った選手。

今日の試合の結果は対照的だったが、ドイツ、ポルトガルの次世代を担っていく選手になることは間違いないだろう。


バスティアン・シュバインシュタイガー。

今日の試合を決めたのは間違いなく彼だろう。

ドイツの全得点3点を全て強烈なシュート決め(公式記録2点)、勝負強さを印象付けた。

テクニックを兼ね備えた選手で、往年のリトバルスキー(リティー)を彷彿とさせる。

ただ、コンディションが安定しないのが気になるところなので、今後の課題となるだろう。


対して、クリスチャーノ・ロナウド。

ロナウドと聞くと、ブラジル・デップリ・ロナウドを思い浮かべるが、こちらはイケメンである。

イケメン対決では、間違いなくシュバイニーよりも上だろう。

フェイントを入れた早いドリブル、トリッキーなプレー、強烈なシュート、そして頭もOK、なんでもござれ。

個人的には、無駄なフェイントを入れすぎなような気がするのだが・・・

今日の試合でもトリッキーパスを失敗して、TVのアナウンサーに「会場を沸かせるプレーですが、意味がありません」とばっさり斬られていたし。

イングランド戦の「ウィンク事件 」のせいか、ロナウドが持つとドイツファンから強烈なブーイングが飛んでいた。

最後の15分ほど、自分でもどうにもならない試合展開に涙が出そうになっていたのが印象的だった。

今大会でよくここまで来たが、この悔しさをバネに欧州選手権、2010年もがんばってほしい。


結果は、皆さんご存知の通り3-1でドイツが勝利。
内容としては、中盤での組み立てがスムーズにいかないプレーが多く、ポルトガルが中盤を支配することが多かったが、決定的シーンで得点を決めることが出来たドイツが結果的に大勝したと言ってよいだろう。

正直、3位決定戦はお祭りなので試合内容に期待する方が間違いなのかもしれないが、予想以上に両チームともかなり真剣だったし、シュバイニーの3点、カーンの好セーブ(特にロナウドの揺れるシュートのセーブ)、最後のフィーゴ(しかもすばらしいアシスト付)と見どころは沢山あった。

個人的には、やはり怪我で欠場したバラックを見ることが出来ずに非常に残念だった。


フェリペ、クリンスマン両監督の健闘もたたえられるべきだろう。


フェリペ監督は、2004年の欧州選手権準優勝、今回のW杯4位とポルトガルの実力を充分に出し切ったと言ってよいだろう。

前回の日韓W杯の時のブラジルを監督としての優勝に導いたという結果に比べると4位という結果で残念かもしれないが、今回の挑戦の方が数倍チャレンジングだったので満足の行く結果ではなかっただろうか。

ブラジル監督時代にデコ(ブラジル出身の現ポルトガル代表選手)をブラジル代表に呼ばなかったことが、現在の強いポルトガルを作ることが出来た要因となったと言っても過言ではないので、何か因縁めいたものを感じる。


批判の多かったクリンスマン監督だが、決勝進出こそ叶わなかったものの一応3位と言うポジションを得、及第点と言えよう。

あの一ドイツサポのようにベンチで一喜一憂する姿には何故か親近感が湧き、みんなから愛されるキャラになっていたと思う。選手達のお兄さん的な存在に近かったのかもしれない。

何より、若手登用に関しては評価されるべきであろう。

シュバイニー(21)、ポドルスキー(21)、ラーム(22)、ハンケ(22)、オドンコー(22)など、欧州選手権の中心になる選手となるだろうし、当然南アも彼らがチームを引っ張っていくだろう。というか、その後の2014まで行けそう・・・


この試合を見ていて、嫌でも我らが日本代表のことを思わずにはいられなかった。

ゴールデンエイジと呼ばれる現代表選手達。

果たしてその後の世代はどうなるのか?

今回のW杯で平山世代の選手が一人も参加することが出来なかったのが非常に悔やまれる。


W杯グループリーグ敗退

ヒデ引退

オシム・ジャパン誕生


今、日本にとっての世界の壁は高いと言わざるを得ない。

2006年が新たな日本サッカー時代の幕開けとなるか?


そして、外ではドイツサポの狂乱が始まっている。

おめでとう、ドイツ!