ワールドカップ イタリア×オーストラリア戦
こんなエンディングを誰が想像出来ただろうか・・・
後半ロスタイム、ラストワンプレイでそれは起こった。
後半途中交代で入ったトッティ王子がPKを・・・
決めた。
と同時に試合終了。
イタリアがベスト8へと進んだ。
後半始まって早々に、それまでDFの要であり、かつFWに絶妙なボールを配給し続けたイタリアのマテラッツィが一発レッドで退場。その後、一人多いオーストラリアは左サイドからの攻撃を繰り返したが、ゴール前で決めきれず得点をすることが出来なかった。
後半のロスタイムに入り、オーストラリアは明らかに延長戦に数的有利な状況で戦おうとして一瞬気を抜いてしまい、一枚も二枚も役者が上であるイタリアにまんまとはめられてしまった感がある。
この辺り、さすがにイタリアの試合運びのうまさには脱帽せざるを得ない。
オーストラリアは、左からの攻撃、ポストで落としたところからの攻撃の組み立てなど、シンプルながらある程度決まりごとがあり、それが有効に働いていたのだが、やはり上にあがってくると、少しのミスが次のプレーに影響するため、試合をコントロールすることが出来なかったのが残念だった。
16強まで上がってきたオーストラリアに素直におめでとうと言いたい。
イタリアは、中盤を丁寧に作ってくると思ったのだが、前述の通り中盤を中継せずにいきなりDFからFWにあてて、ゴールエリア周辺でつなぐという組み立てが目立った。
ただ、今回の試合は後半に人数が一人少ないという要因もあったが、この戦い方もベスト4からはやや厳しいかなという印象。相手によって戦い方を変えてくる可能性も大きいが、アルゼンチン、ドイツの完成度からするとやや落ちるか。
ということで、恒例の観戦記。
今W杯2度目のカイザースラウテルンへは車で行った。
前回の日本×オーストラリア戦 のことは忘れて、楽しもう!
市内の駐車場は満車。
サッカー仲間のNさんに教えて頂いた駐車場もNGだった。
しょうがなく市内をぐるぐる回っていたら偶然にも丁度良い場所に駐車スペースを見つけ、駐車。
以前にもご紹介の通り、カイザースラウテルンのスタジアムは町の岡の上にあるため、登っていくのが大変。
一緒に行ったFくんと「あの坂登るのしんどいなぁ」って言っていたら、目の前にバスが。
「あっ、丁度いい!これ乗って行こうよ!」
ということになり、飛び乗る。
下々のものがひーこら登っているのを横目のバスでスイスイと登っていく。
らくちん、らくちん。
だが、乗ったは良いものの、どのゲートに向かっているのか良く分からない。
加えて、みんなが持っているチケットがなんだかちょっと違う。
「ん?これって、VIPシャトルじゃない?」
そう、当たり。
我々ド平民が乗ってはいけないシャトルだったようだ。
しかしながら、何事も無かったように終点で下車、我々のゲートと若干違ったが、全く問題なかった。
教訓:あえて確認しない方がうまくいくことがある。
(自分がラテン系になっていく・・・By 25歳までA型だと思い込んでいた実はO型の男)
バスに乗っていたオーストラリア人のおばちゃんからオーストラリア旗を頂いた。
これがまた結構かわいい。
最後ちょっとだけ登ってセキュリティチェック。
僕を担当した係りの兄ちゃんが、やたら「もんちっち、もんちっち」と言う。
僕、そんなにもんちっちかなぁ?と思って聞いたら、「先日の日本×オーストラリア戦の時にもんちっちを持っている日本人がたくさんいたよ」とのことだった。
今、流行っているのですが?
海外生活が長くなると、日本の流行についていけません。
しかもそれをドイツ人から聞くというのは非常に情けない。
チケットチェック。
相変わらず身分照合はされず。
スタジアム内に。イタリアアップ開始。
続いてオーストラリアアップ開始。
いよいよ、選手入場。
整列。
イタリア国歌斉唱。肩組んでかっこいい。
オーストラリア国歌斉唱。こっちは普通。
オーストラリアボールで試合開始。
オーストラリア応援席。
全体の印象としては、どちらも応援は控えめ。
イタリアサポ席は結構空席が見られた。
トッティがPKを決めた時のオーストラリアサポの落胆振りと言ったら無かった。
正直、日本のサポーターが受けたショックよりも大きかったのではないかと思う。
それでも、最後にオーストラリア選手が挨拶に行った時は、暖かい拍手を送っていた。
ちなみに、うちのかみさんは「トッティ」のことを「トゥッティ」だと思っている。
「サッカーのイタリア代表で知っている人は?」と聞くと、
「トゥッティ」と自信満々に答えるので、今度試してみてください。
さて、本日行われたもう1試合のスイス×ウクライナ戦だが、僕がカイザースラウテルンから帰ってきて「なにわ」でご飯食べて、家に帰ってきてもまだ試合をしていたので驚いた。
結果的には僕の予想が当たりウクライナがベスト8入りした。
ただ、延長でも決着がつかずにPKで3-0という結果。
シェルチェンコがPK一本目を外し、「スーパースターはPKを外す」という伝統を引き継いだが、その後スイスの選手が1本もゴールを決めることなくあっけなくウクライナの勝利。
PK合戦は極力避けて欲しいのだが・・・
ということで、
イタリア×ウクライナ(6月30日21:00@ハンブルグ)
楽しみだが、ドイツ×アルゼンチン、イングランド×ポルトガルに比べると若干微妙・・・
さぁ、明日はブラジル×ガーナ戦を観戦。
楽しんできます。
スペイン×フランスのガチンコも楽しみ。
O山くん、ちゃんと無事に家に帰れましたか?