今回ご紹介するのはフランスのマディランのワインです。

 マディランはフランス南西地方のAOCです。シャトー・ド・クルセイユは、このマディランの地区に570ha(この地区の全面積の35%)の畑を所有しています。このワインはその中でも最高区画である14haの畑から造られます。収穫は100%手摘みで、完熟したブドウのみを選別しながら収穫していますから、収量も30hl/haと低くなっています。この造り手の最高キュヴェです。
 使用品種はマディラン個有のタナ70%とカベルネ・フラン30%のブレンドです。通常、タナ種は非常にタンニンが強いがっちりしたワインと成りますが、このワインはミクロ・ブラージュという醸造法(微量の酸素を少しずつ送り込む)によって、豊富ながら角の無いタンニンと成っています。新樽使用比率は100%で24ヶ月樽熟成を行っていますが、酒質がしっかりしているため、調和のとれた樽の風味となっています。
 黒に近い非常に濃い色をしています。熟したタンニンとドライフルーツの様な果実味が濃縮し、濃厚でコクのある味わいです。とにかく凝縮感のあるフル・ボディのワインです。この価格でこの味わいを楽しめるのは、マディランというAOCならではでしょう。
なかなか馴染みのないアペラシオンのものですが一度お試しいただきたい一本です。
ワングラス¥1,200でのご提供です。

ラニッシュクッキン
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