「転職しようかなぁ。」
「いずれ転職するぞ。」
それくらいのトーンで考えていた時期は、
「現職に充てている時間がもったいない」
と感じていました。
新しくやろうとしている仕事について、
もっと色々調べたい。
必要なことを勉強したい。
関係者の元へ足を運んで話を聞いたり、
関係する場所を見に行きたい。
だから、限られた時間で現職してる場合じゃなーい!!!
これを手放さないと転職できないよ!
と、次の職の宛てもままならぬまま
辞めたい思いが募るわ募る。
いや、超大事ですよ、手放すの。
手放さないと入ってきようがないから。
でも、私の場合、
そう言ってるうちは本気じゃなかったんだなぁ、と思っています。
現職があるからと、
本気で動かない言い訳してるだけ。
かといって、
「本気で動く」=「現職から手を抜く」
のが良いかと言えば、そうではなくて。
私は本当に転職を考えたら、
そのために今の場所が、
どれだけ有効的に使えるものか
に気付きました。
私、転職怖かったんです。
大企業ならではの、少なくとも一定期間の
安定給与とか福利厚生がなくなること…
の裏側にある、
この大きな傘から出たらひとりでは
やっていく力がないことへの不安。
力をつけてからやるんじゃなくて。
やりながら力をつけるとはよく言いますが。
それでも、自分の体力気力、
ワーママライフという時間事情、
色々なものと照らし合わせるほどに、
「個」としての自分の力から、
目を背けられなくなり、
ひとりではいかに非力かを思い知る。
そうしたら、
会社の評価のためでも、
うまく今の仕事を回すためでもなく、
「個としての力をつけるため」に、
今の環境を最大限有効活用したくなって。
尊敬できる人が周り中にいて、
毎週上司各位が自分の仕事について
フィードバック(確認やダメ出し)を
してくれる…いわば、会社生活は、
お金払ってないのにコンサルして
もらっているようなもの。
こんな恵まれたことってある?!と。
指摘いただいたことや気付いたことを、
一時凌ぎではなく本質的に改善して
蓄積していけば、かなり力がつくと思うのです。
そう考えたら、同じ人・同じ業務への
アプローチが変わってきて。
仕事が大きく進んだわけではないけど、
この数日で充実度が変わりました。
充実してる一方で妙に冷静な自分もいるから、
以前のように無意味にうんうん悩んだり
追い込まれたりしない。
不思議な感覚。
現職継続に甘んじるでもなく、
短距離走的に突っ走るでもなく、
徐々に力をつけて変化していこうという、
このスタイル。
私にはしっくりきています。
水瀬まい