♪好きなことは くるしくたって努力と感じないよ
ももいろクローバーz、
「D'の純情」曲の歌詞です。
趣味ってまさにこれですよね。
なにかしらの完成系や目標はあっても、
そこに向かうための過程、そのものが楽しい。
私は以前ダンスが趣味で、
うまくできない振り付けを、
何十回、何百回も繰り返していました。
それは修行でも、ましてや苦行でもなくて、
カッコいい理想の自分を
夢中になって追い求める活動。
汗だくで息切れすることも、
筋肉痛すらも快感でした。
更に私の場合、仕事でも
企画書作りや商談・プレゼンが好きで。
どうしたらいいプレゼンができるかと、
休日にビジネス本を読みながら
うんうん唸っていました。
コツコツと力を身につけていくこと、
それ自体が楽しかった。
そんな産前の私は、この歌詞に心から共感。
むしろ、「そんな当たり前のことを
なぜわざわざ歌っているの?」
くらいに思っていました。
…産前の私は。
そう、つまり、産後…
正確には産後復職後、私は変わりました。
あろうことか、お気に入りのこの歌を、
しんどくて聴けなくなったのです!
だって…なんか、キラキラしすぎて。
・゜・(ノД`)・゜・。
好きなことを頑張るのは自然なことだよ!
なーんてさらりと言える程、
好きなことに没頭できること。
それがどんなに恵まれた尊いことか。
それができるのは、
特定の立場の人だけだ。
もしくは子供か、
家庭を持たない大人か、
家庭を顧みない大人だけだ。
まともな親になるとそうはいかない。
次にそれができるようになるのは、20年後。
ももクロちゃんは、子供だ。
私は大人の階段を登って、
ステージチェンジしたんだ。
限りある時間の中で、
割り切ること、手放すこと、
諦めることを覚え、
今やるべきことを大切に、
まだ見えぬ将来の夢への道も残しておきつつ、
そんなバランス感覚のある、
大人の女性になるんだ。
ママになった私は、
変わらなきゃいけないんだ!
…そんな決意をしていた当時の自分に
会えるなら、私は一言伝えたい。
「惜しい(>_<)」と。
「違うよ。」だと頑なに心を閉じた
当時の私には泣きながら猛反論されて
受け入れてもらえなそうなので、
惜しいにしてあげる心配りは置いといて。
この過去の私の考え方も、
部分的には合っているんです。
けれど、今の私には分かります。
1番大切なところが違っていたことが。
過去の自分に続けて言葉をかけるとしたら、
こう言いたい。
「あなたは、諦めることを頑張るの?
あなたは、諦めた大人になりたいの?」
「いい未来のために頑張るんじゃなければ、
そんなのは努力じゃないよ。
ただの我慢だよ。」
子育ても仕事も楽しむために
工夫することは、努力。
子育てと仕事のそれぞれに見切りをつけて
諦めることは、我慢。
その先に得られるものは、真逆です。
♪好きなことは くるしくたって努力と感じないよ
あなたの「好き」のエネルギーを
抑え込むことって、誰得ですか?
「我慢」じゃなくて「努力」をすることで、
きっと今も未来も明るくなっていく。