ETIC.という組織 | ステップファミリー×組織開発

ステップファミリー×組織開発

どん底だったシングルマザーの時代から幸せなステップファミリーを築いた軌跡。現在はパーソナルのコーチング(1on1)と組織開発や関係性のシステムコーチとして、あらゆる組織や家族・カップルの応援をしています。

こんにちは。
Co-leadersのSHIHOです。

 

NPO法人ETIC.(エティック)という団体をご存知ですか?

 

私にとってこちらの団体はとても特別な存在で。
この度、このETIC.の代表理事が退任されるという記事が世の中にでました。

 

 

そんな1つの節目に、あまり書いてきたことはないのですがなぜ私にとって特別な存在なのかについて書いておきたいと思います。

 

 

◆出会い

大学2年生の時に、私はアメリアのグランドキャニオンでサマージョブをしていました。

一人で海外に行く初めての体験で、住み込みで1ヶ月半くらい。そこで出会った日本人の2つ上の男の子がETIC.の存在を教えてくれました。

(彼は当初大学4年生で就職活動を終えてアメリカにきていました。「これから就職活動をするなら、ETIC.に出会っておくといいよ」そんなアドバイスをくれました)これから就職活動をする私にとっては、それはとても刺激的な話で、当時まだインターンシップなんて流行ってもいなくて、友人は誰もしていませんでした。


 

◆ETIC.から紹介してもらいインターンシップなるものを経験

当時のETICは渋谷のマークシティの高層階にあり、刺激的な街の最先端!という感じでした。

高校3年間が渋谷ど真ん中にあった私は、本当は田舎ものなのに、どこか渋谷に勝手に親しみを感じていました。

ETIC.から紹介され、2002年日韓ワールドカップ協同開催に沸き立っていた日本は、中田英寿がカフェをやる!という企画にのっかって、有楽町に「Nakata.net.cafe」をオープンさせる企画に学生インターンとして参画していました。

そこで出会った学生達の、優秀さ、先見性、行動力、どれをとっても見たことがない光景で目から鱗という刺激的な毎日でした。もう学生なのに、”働く社会人気取り”ですw

 


◆小室淑恵さんとの出会い

私が社会人になる上で、欠かせない存在になったのは、当時資生堂に務める「小室淑恵さん」(現在、株式会社ワーク・ライフバランス社長)です。彼女と出会ったのもここ、ETIC.でした。彼女は資生堂に務めながらも、ワークライフバランスについて提唱されており、社内で育休者支援プログラムのシステムなどを開発し、BtoBで社外に提案しはじめていた先駆者です。そしてETIC.の伝説の卒業生として、ETIC.で「小室ファミリー」という名の勉強会をボランティアで開催していたのです。

私は何期目かの小室ファミリー。そこで、「女性が世の中で働くということはどういうことか」を研究・探求していました。私の卒論は、まさに「ワークライフバランス」そのものをテーマにしていました。

 



◆ETIC.から離れた社畜時代

ETIC.でのアントレプレナーシップや勢い、野心、そんなものが、就職活動には生きたのか、私の就職活動は楽しくて、内定をいくつも貰い有頂天になって、社会人に突入しました。その後、目の前の目標数値に追われる日々、学生時代に目を輝かせていた「ソーシャルインパクト」みたいな部分に目をそむけ、いつの間にか自分とは関係のないものになろうとしていました。。。

この間、自分の離婚での暗黒期も含め10年以上はETICと離れていました。

私の入社したリクルートという会社は、ETIC.でインターンをして勢いよく入社した若手も多く、鼻息があら目で志高くビジョンを掲げる人が多かったという意味では、近い環境だったのかもしれませんが、私は次第に周りとの比較に苦しんでいたのも正直なところです。(こうやって書くと、リクルートという会社がブラック企業みたいに聞こえるかもしれないけど、伝えたいことはそうではなくて、あくまでも私の人生のフェーズと捉え方がそうだった時期というだけです。あしからず)

 



◆コーチングに触れて、再度自分の「響き」を思い出す

私がコーチングに触れたのは、リクルートに入社して8年後くらいの時で、出産・離婚を経験した後で、もう自分の人生お先真っ暗くらいに自己肯定感をなくしていた後だったのです。その後に、徐々に「自分の人生の舵切りは自分でする」ということの意味が分かってきて、世の中の見え方が変わってきました。その後、分かったのは、私は「社会的意義」「ミッション」「心の動く方へ」そいういう価値観が自分の中にあったことをムクムクと思い出しました。自分の大切にしたい価値観を大切にできていた学生時代は、本気で楽しかったし、充実していた。逆にそれができていない時は、本当に自分が腐っていく感覚を知っていました。

 



◆リーダーシップ・プログラムで出会った仲間とETIC.の共通項

コーチングの学びも最終段階まで終えて、プロコーチの資格も取得し、さぁ、私は何者として生きていくんだ!?という大きな問いに向き合った時に、初めて扉が開いたのが、CTIジャパンの「Co−Activeリーダーシップ・プログラム」でした。まさに、グランドキャニオンに立った一人で向かう決意をした学生時代の頃と同じ気持ちでした。

そこで、出会った仲間のすぎちゃん(杉浦元)が私とETIC.の関係性にもう一度火をつけてくれた張本人です。

なんとリトリート中にすぎちゃんと話していると、ETIC.をサポートしているというじゃないですか。なんかこの人、心の奥にある”パッション”の匂いが私と似てる。そう直感的に思ったのでした。笑

 



◆TEAL組織のABD、全社会議のファシリテーションとシステムコーチング

数年たって、リーダーシップ後、すぎちゃんはETIC.の理事になり、独立し自分の会社を持ち、複数の企業のサポートの仕事をしており、私はシステムコーチになり、更にはシステムコーチングを教えるファカルティになっていました。そんな中で、つなげてくださったのが、すぎちゃん。


「しほ、TEAL組織の本のABDのファシリってできる?」

「しほ、ちょっと頼みたいことがあるんだ。。」

 

嬉しかった。私のパッションの真ん中にあったけど、封印していた部分をすぎちゃんが、もう一度火をつけてくれた。

 

同時に、ETIC.のマネージャー陣達にシステムコーチングをしたことや、全社合宿のファシリテーションをさせて頂いたことは、紛れもなく最難関のお仕事でした。(これだけ、中間支援団体をして場を作るプロたちが集まり、自立自走していて、場慣れもしている人たち。そして多くの人がシステムコーチングを体験済みという人たちの前で、システムコーチングをするってことは、本当にハードルが高いことでもありました)

 

そんなETIC.という組織の大変革の中で、携わらせて貰えたこと。この大きな生態系の一部に混ぜて貰えたこと。そして、代表退任という歴史的な変化の時を対外的に表すこの記事に、なんと、私がインタビューから見えてきたことを可視化したグラレコが残っているということ。それは、とても感慨深いことで、そして有り難いことで、これを見て心が震えました。

(↓先程の長編の方の記事にあります)

 

ここから、一歩一歩対話を続けて、変化してきて、ETIC.らしい新しい組織のあり方をみんなで模索した結果、創業者である宮城さん含め、理事達が退任するということのインパクトを思うと、ETIC.がついに本当に次のフェーズに入ったんだなぁと分かったのです。

 


そんな風に組織の未来をみんなで合意していける、ETIC.という組織が大好きだなぁって思うし、その中で志高く働いている一人一人の思いが本当に素晴らしい。ビジョンで繋がるNPOという生態系は、株式会社とは違う力学で動いている、組織の未来系だなと思うのです。

 

 個々人の違いを、歓迎し、

テンションドリブンとして肯定し、

自分たちらしい未来を自分達で作れる。

そんなマチュアな組織の中で、個々人は存分に成長できるのではないか。


こんな未知な領域に踏み込み続ける組織が

世にどれほどあるだろうか。


 

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