先日、家族会議や私たち夫婦の会話(対話)の仕方についてインタビューをうけたので、
そこで話しながら気が付いたことを私も備忘録的に記しておきます。
夫婦編と家族会議編がありますが、長くなるので、まずは夫婦編から。
***<夫婦の対話編>***
夫婦の対話っていっても、毎日普通にするし、「ゴミだしておいて」みたいなことから
「今日息子が学校でね、、」という話、将来の話までレンジが様々でごちゃごちゃですよね。
で、仕事みたいに、タスクや課題別にまとめられたら楽ですが、そんなもん、そんなことしている暇すらありませんよね。
ですし、日々の出来事はそんなこととは知らずに、あらゆるレンジで起こってくる。
ちなみに、「Todoの共有」とかは対話ではありません。Googleスケジュールで共有するとか、サイボウズLIVEに残していくなどして、言った言わないよりも、見える化してしまうことが早いです。
問題は、答えのない対話。
「今後の仕事や働き方について」
「夏休み実家に帰るべきかどうか」
「子供の教育方針について」
「毎日の中で感じている矛盾や変えたいこと」
など、テーマがボヤっとしていて、すぐには解決できなそうなことです。
でも、この『緊急ではないが重要なこと』についていかに夫婦で話しておけるかは、
夫婦の価値観や絆を大事に育てます。
大事なことは、
①【対話をし続けること、そのスタンスを持つこと】
つまり、深く話す時間がなくても、「これについて話したい」という意思表示をどちらかがして、すぐに時間が取れなくても、相手はそれについて応対する。つまり、これは関係性を諦めないということ。相手との関係性を諦めていませんよ、という意思表示になります。
②【相手に攻撃したり押し付けるのはなく、いったん”ぐるぐる”を前に出す】
コミュニケーションの殆どは、相手の言っていることを飲み込む前に、反応的に
自分の意見や矛盾点を見つけた質問をしてしまうことにあります。
これは、無自覚ではありますが、相手に対して暴力的なコミュニケーションをしていることになります。そして、相手の言ったことは受け取られず、反論された、論破された、矛盾をつつかれたと感じると、せっかく想いを伝えたのに、相手は更に攻撃的になるか、もう話したくないと貝になるか、いずれにせよ、ここから更に健全なコミュニケーションを創っていこうとは思えなくなります。だからこそ、相手を攻撃しているのではなく、いったん前に出す、ということが重要なんです。
具体的にはこんな風に言ったりします。
「いったん、中にあるものを出してみるね」
「なんかうまく言葉にはできてないんだけど、モヤモヤすることを出してみるね」
こんな感じです。
そうすると、相手は自分を責められているのではないので、安心して
モヤモヤを吐露してくれたことへの感謝と、
そこへの好奇心が湧いてきます。
「なんでそう思ったの?」などの質問でてくるとGoodです。
③【相手を一回受け入れてから、自分の話、意見、質問を乗せるYes,andのコミュニケーション】
②と伝えたいことは同じです。
②は出す側のお作法。
③は聴く側のお作法、という感じでしょうか。
相手が話をしてくれたことに対して、まずは「いいね!」と返す。
出してくれたことに「いいね!」でもいいですし、その一部についての「いいね!」でもいいです。
先ほどお伝えしたように、相手は話したことについて、安心感を得られなければ、更に話そうとは思いません。だからたとえ、自分の意見が違っても、まず受容してもらうことが大事です。
でも、「うんうん」「いいね!」だけでは会話は成立していません。
「本当に聴いているの?」となったりもします(笑)
だからこそ、受け止めた後は、それを受けて
更に乗っけたくなったこと
更に質問をする
その上で、自分はこう思っているという意見
そういうものをかぶせていきます。
その時も、解決を急がないでください。
常に「なるほど、そういう意見もあるかもね」というスタンス。
深堀して、相手の想いの根っこを探っていくうちに、方法や手段よりも
深い部分が握れてくると、手段は如何様にも選択肢が出てくるケースが殆どです。
④【箱を開けたコミュニケーション】
ー自分の小さな箱を脱出する方法ー
という本があります。考え方はこの本から来ていますが、夫婦間のみならず、すべての人間関係において言えますでの是非ご一読を!
つまりは、人はみな自分の中の正義を持っています。「こうであるべき!」というのが強い状態を箱が閉じた状態といいます。
つまり盲目的に、その他の意見に耳を傾けられない状態です。
箱を空けるということは、どういうことか。
つまり、「もしかしたら自分は間違っているかもしれない」という立場に立って、
まずは相手の話を聴いてみようというスタンスに立つことです。
また、この自分の中の正義というのは、実は「思い込み」の可能性もあるのです。
というか、実は私たちはすべて思い込みの世界を生きているのです。
Question!
★「もうこの人は何もわかってくれない!」とまでなってしまった関係性の場合どうするの?
【思い込みを手放すということ】
ここまでの話は、こんな風に健全に話ができたらいいよねというところ。
でも実際のところは、「もう何にも分かってくれない!」とプンプンになって家庭別居、セックスレスなどそういうことも多々あると思います。
対話をしなくなればなるほど、人は思い込みを増幅させる生き物です。
その大きく膨れ上がった思い込みを自分達のチカラで打破するのは、実はとても大変なことでもあります。もう何日も口をきいていないのに、いきなり相手の好きなところなんて言えないですしね。
もう関係性を諦めたいと別れを決意するまで言っていて、対話の場を持つことをどちらかが諦めているのであれば、正直なかなか難しいかもしれません。
ただ、現状のままでよくない、何かしら関係性を改善していきたい、という共通の願いがもしあるのであれば、望みはあります。
【手段1】思い込みワークをしてみる。
思い込みワークとは・・・自分が相手に持っているものは事実ではなく「思い込み」だとする。
まずは、「私はあなたに対して○○な思い込みを持っています」と相手に伝えます。
相手は決してそれを自分事に捉えずに、相手にこう返します。
「その思い込みを持っていると、あなたにどんな影響がありますか?」
そうすると、相手に対して持っていた刃が、自分に帰ってきます。
例えば、「あ、話かけようとはしない、という影響があるな」とか
「自分の存在を小さく感じてしまい苦しくなるな」とか。
そんなことを言葉にします。
相手は「それでは、その想いは必要ですか?」と問いかけます。
持っていた方がいい思い込みであれば、持ち続けることを選択し、
持っていない方がいい思い込みなのであれば、「手放す」ということを選択して伝えてください。
これは、あくまでも、相手を傷つけるためのワークではなく、思い込みを持っている側へのアプローチです。
※結構言われた側が傷ついたり、怒ったりしやすいので、慎重にやってみることをお勧めします。
【手段2】第三者としてのシステムコーチをつけて対話する
手段1よりも簡単なのは、この方法です。
訓練をうけていなければ、なかなか自分達て改善できるなら苦労はありません。
もう相手と私は違うし、分かり合えないと思ったとしても、この関係性を改善したい、よりよくしたいという願いが2にに共通して持てるのであれば、機能します。
奥様がシステムコーチを受けてみたいと思っても、旦那さんが「何それ?」夫婦のことを第三者に話すの?と抵抗を覚えるケースは多々あります。
だからこそ、システムコーチングはテーブルに一緒につけるかどうかが、最大の難しさだったりもします。
システムコーチングは決して関係性が悪化してしまってから受けるものでもなく、
関係性がよい状態から、更に深い絆を生んでいきたい時にも使えます。
これは、家族や夫婦のみならず、組織やチーム、プロジェクトマネージメントにおいても、「関係性」にアプローチするという今までの問題解決型のコンサルティングとは全く違う、新しいアプローチであり、新しいリーダーにも求められている胆力でもあります。
【手段3】NVC(Non violence communication)を試す。
もう相手と私は違うし、分かり合えないと思ったとしても、この関係性を改善したい、よりよくしたいという願いが2にに共通して持てるのであれば、機能します。
奥様がシステムコーチを受けてみたいと思っても、旦那さんが「何それ?」夫婦のことを第三者に話すの?と抵抗を覚えるケースは多々あります。
だからこそ、システムコーチングはテーブルに一緒につけるかどうかが、最大の難しさだったりもします。
システムコーチングは決して関係性が悪化してしまってから受けるものでもなく、
関係性がよい状態から、更に深い絆を生んでいきたい時にも使えます。
これは、家族や夫婦のみならず、組織やチーム、プロジェクトマネージメントにおいても、「関係性」にアプローチするという今までの問題解決型のコンサルティングとは全く違う、新しいアプローチであり、新しいリーダーにも求められている胆力でもあります。
【手段3】NVC(Non violence communication)を試す。
事実
感情
願い
リクエスト
に分けて、イライラの奥にある願いを伝えていくと、相手に対してリクエストとして要望をおねがいできるのです。
"なんできいてくれないの?"
ではなく
"夫婦の会話がない"(事実)
"悲しい"(感情)
"もっと分かり合いたい、話をしてほしい"(願い)
"話をする時間をとってくれない?"(リクエスト)
こんな感じでシェアしあっていく感じです。
ご興味があれば、是非体験してみてください。


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