9月10日(火)19時半~高円寺座2にて。
アフタートーク有。
作品の始まり方が、俳優さんが自ら、観劇の際の注意点をアナウンスしてると思ったら、
役としての自己紹介を始めて、
そのまますーっと作品に入ってったのが印象的で、一気に作品に引き込まれた。
被災者の証言をもとに作られた作品なだけあって、とてもリアルで追体験した。
被災地のわかめ工場で勤務していた雪が語っていた、津波の証言の内容だけでなく、語り口調や津波にのみ込まれた時の様子の演技が恐ろしかった。
雪の地元を愛する気持ちや、方言に違和感がなさすぎて、俳優さん自身が雪そのものなのではないかと思うくらいだった。
役所に勤務する若者が、震災直後は、先輩に渇を入れられるくらい、被災地を受け入れられず、自分の役割が見出だせずにいたけど、
人との繋がりや郷土文化を通して、自分の役割を見つけ、復興や生きることに向かって前向きになっていく姿が印象的。
そんな若者とは対照的に、家族を失い、だんだん、やってもやっても報われないと、自分の無力さや責任を感じて、命を絶ってしまった先輩。
津波の追体験が本当に怖くて、若者や先輩の在り方がすごくリアルで、
こういうことがあったんだと思ったら泣けた😢
