腸閉塞入院時のこと。

 

今回の主治医だった外科のK先生は、若いけれどしっかりした印象の医師です。

 

私の過去のカルテを見て、以前外科のT先生から岸和田に紹介され手術を受けたことを知り、すぐ「今回の入院についてT先生に伝えていいかな」と聞かれました。

 

「ダメです。外科医は激務なのです。元患者の入院くらいで取り次がないでください」

Kきっと知らせたら懐かしがられるよ」

「お仕事の邪魔はしたくありません。ダメです」

 

やがて根負けして「それじゃ知らせてください」と御願いしました。T先生はその日のうちに来てくださいました。

 

Kてくださった? 良かったね! 医師によっては昔の患者にそこまでされない人もいるから。」

「ああ。私はこの4年間は半年に一度くらいの割で、腹膜偽粘液腫の情報をあつめてT先生にお送りしていました。だからかな?」

 

以下は、そのときK先生が笑いながら言われたことばです。

 

★違うよ。そういう事は医師は常時自分から進んで学んでいる。あなたが報告しなくてもご存じだと思う。★

 

★★僕たち医師が知りたいのは、「退院していった患者さんたちが、その後元気に暮らしているか。どんな暮らしをし、なにを考えて過ごしているか。」そんなことが知りたいんだ。★★