とうとう夏も終わってしまったという感じ。例年残暑に苦しめられるものの今年はそれも大したことはなさそうです。あんまり油断すると怖いけど。
この季節にぴったりな一曲
秋の気配/オフコース
http://www.dailymotion.com/video/x26qgui_秋の気配-オフコース_music
子供の頃よく親の車の中で聴いていた記憶。小学校低学年くらいのガキンチョが「ぼーくがあーなたーからはなれてーいくー」なんて歌っている姿を想像するとなかなか可愛らしいもんですが、今になってみると考えさせられる歌詞ですね…
小田和正の歌詞全般について言えることかもしれませんが、行間だらけというか、いい意味でスカスカな印象。アクの強い言葉はほとんど使われないし、なんかいい曲っぽいけど、自分のことを歌っている感じがしないというか、他人事感が全体的に漂っているというか…それが結果的に曲に普遍性を持たせている気がします。
この曲もまさにそんな感じ。綺麗な曲だなーというイメージをなんとなく持っていました。20代前半の美男美女カップルが横浜の街で愛を育んだものの、これといった理由もないまま少しずつ心がすれ違い、彼は彼女の元を去る…みたいな。
でも実際の恋愛はそんな綺麗なもんじゃない。極端に言えば「もっと良い女見つけたからお前もういらんねん。さいならー。」みたいなエゴイスティックな男の恋の終わりの情景にもフィットしてしまう懐の深さがこの曲にはあると思います。
結局何が言いたいかというと、どんなに酷い別れ方であろうとこの曲を口ずさんでおけば美しい恋の終わりを自分の中で演出できる気がしてよく歌います。
現実は「死ねクソビッチが!!」ぐらいの勢いで罵りたくて仕方なくても「わかれーのーこーとばーをさがしーてーいるー」に言い換えてしまえばオールオッケー。
物は言いようですね。