証券とは、文字通り、証明する券です。通常、証券といえば、単なる紙切れに価値を持たせることが証明された上で取引されることから、一般に、有価証券と呼ばれています。まさに価値が付加された証明書といえます。例としてよく知られたものに、小切手や約束手形、為替手形などかあります。

これらは、使う人の名前が入っているため、記名式の一種です。他方、同じく価値が付与されたものに、交通機関の切符などがありますが、こちらの方は、無記名式となっています。一般に、取引の対象にされ、比較的金額の高いものが記名式にされ、それほどの価値がないもので、かつ、自由度を高くすることで使い勝手をよくしたものが無記名式ということになります。

いずれにしても価値が付与された紙という点では共通していますので、「有価」ということになります。小切手などの記名式の場合には、券自体が取引の対象とされることを前提になっているために、取引の安全を考慮した法律構成になっています。

すなわち、券を占有しているものに、券面額を支払いを行えば、支払いをした者はその責任を免れることになります。こうして、取引の安全が確保されることになります。手元の資金が不足しているような場合には、一定期間支払いを延期してもらえるものとして古くから有効活用されてきました。