キャラクター紹介
■俺 ──この小説の主人公にして語り手。
生まれ持った特殊能力のために家族から引き離され、施設に預けられた。
特別に感受性と知能指数が高い子供。
・カテゴリー18
■楊 暁飛(ヤン・シャオフェイ) ──とある組織から派遣された、主人公曰く、『切り裂きジャック』を連想させる全身黒ずくめのヘビースモーカー。
世界最高レベルの超級風水師。いわゆる風水師とは全く別物であり、空間を操る法術を得意とする。
・カテゴリー14
■バーネット・ランカスター ──楊の補佐として組織から派遣された人当たりのいい、可憐な乙女。組織に所属する女騎士でもある。
スタンダードな攻撃型(オフェンシブ・タイプ)魔法師。
・カテゴリー13
■プロフェッサー・フォーマルハウト ──主人公の後見人兼教育係として抜擢された、どこかとぼけた話し方をする好々爺。
優れた魔導技師(アーキテクト)であり、彼の製作した祭器(コード・ドライバー)は芸術品として付加価値がつき、高値で取引される。
・カテゴリー14
■ソーサリアン・ソーサー(大公) ──グランドフォース公国の国家元首。裏世界では魔法王とも呼称される。
ソーサリアン・ソーサーは本名ではないが、仮の名として使われている。本名は彼曰く、『君たちには無理』という理由で語られることはない。
国家元首としては若く、美しい少年のような容貌をしているが、その権威は絶大であり、くせ者揃いの臣下たちもおとなしく頭を垂れるのだという。
・カテゴリー未知数
■真宮一威(マミヤ・カズイ) ──右(ライト)の称号を持つ日本人の青年。ソーサリアン・ソーサーの側近の一人。
飄々とした性格の反面、愉快犯的なサディストであり、世界最強のシスコン。
その均整のとれたエキゾチックな容姿から人気モデルとして世界的に名が知れている。
最高位の魔法騎士であり、その実力は化け物じみている。
・カテゴリー17
用語集
■祭器(コード・ドライバー) ──法術(魔法)の発動は本来、長い呪文(スペル)の詠唱を必要とするが、祭器にあらかじめ術式を仕込んでおくことで、その手順をなくして法術の発動が可能になる便利な道具。
術者の好みによって様々な形状がある。
■カテゴリー ──法力適正値と呼ばれる魔法使いのポテンシャルを示す数値。
先天性のものであり、基本的に変動しないが、稀に熟練度によって上昇することがある。
カテゴリー7以上で魔法師と呼称され、カテゴリー12以上は導師の称号が付く。カテゴリー15以上は非常に希有な存在で高位であるとされる。
■グランド・フォース公国 ──君主は大公殿下と呼ばれるが、大公国とは呼称されない。
九つの島からなる公国であり、その内、居住が認められているのは首都のある本土と飛行場のある島だけで、後の島々は特別自然保護区として、許可のない立ち入りは厳禁とされている。牧畜・農業・漁業、それらに関連する産業が主であり、歴史的建造物と自然の風景が昔のまま残っている。
小国でありながらヨーロッパのどの国よりも歴史が古く、この国が持つ特別な理由から侵略を免れて独立している。
国連にはオブザーバー参加をしており、立憲君主制の永世中立国であると宣言している。
■グランド・フォース ──公国と呼称されない場合は世界的規模の魔術師ギルドの意味合いを持つ。社会的に表立った存在ではなく、特殊能力者を事故や迫害から保護、養育して、社会的自立をバックアップする為の組織である。
また、世界中で起こる怪異や異常現象に迅速、的確に対処する国際機関でもある。
■魔法騎士 ──大公に仕える戦闘能力の高い魔法使いの総称。
■右(ライト)/左(レフト) ──大公の側近であり、最高位の魔法騎士に与えられる称号。
■魔導技師(アーキテクト) ──祭器(コード・ドライバー)を設計製作する技師。
優れた名匠の作品は高値で取引される。