さいきん、世の中たるものと接っしていて頻繁に耳にする言葉=「熱意」です。
熱意(netsui)とは:
物事に対する意気込み、熱心な気持ち
(from 大辞林)
だそうです。
「御社のために一生懸命がんばらせていただきます」
と言えば合格だが、
「自分のために一生懸命がんばります」
では、この国では「自分勝手なヤツ」で片づけられてしまうのだ。
なんとも殊勝な世の中ですね。
もちろん、これに偽善があるのは事実だし、そんな人間は魅力がちっともない。
でも、とにもかくにも世の中では「(かくかくしかじかの為に)一生懸命がんばります」と言えば、それが熱意になるらしい。
確かに、人の為、組織の為にがんばるのは、それはそれで美徳だと思う。自分以外の誰かの為にがんばるって素晴らしいことだと思う。でも、たいしたつきあいもない、まして会って間もない人や組織のために「がんばります」なんて本心から言えるだろうか。
でも、この国では熱意というものはそういうものなのだ。
鄕にいればなんとやら。
わたくしも明日から堂々と社交の場で「一生懸命がんばります」と言ってみよう。
ところで最近、盛況な業界はもっぱら輸入や、海外進出コンサルティング業、さらには金融コンサルティング業である。ここに絡んでいるキーワードは「円高」だ。
通常、円高が進めば、デフレが一層進み、雇用問題、行く末は家計のやりくりにも影響しはじめる。
しかし、海外進出する企業、それを支援するコンサルティング業にとっても、今の円高は大きなビジネスチャンスなのだ。そして、景気回復の兆しが見え始めている世界経済を見越して、金融コンサルティング業も円高な今がビックチャンスなのだ。そういった企業のHPに行くと必ず、「業績好調のため業務拡大」と唄っている。
これは裏を返せば、国内の生産・製造業が打撃を受けることになる。地場産業力の低下は、結局、自分の首をしめていることにしかすぎない。
「御社のために一生懸命がんばります!」
なんて、こういった業界で言える人の大半は、よっぽど知識がないか、欲の深い人なのだろう。すなわち今の世の中に求められているのは、こんな浅薄な「熱意」なのだとしか思えない。
もちろん生きていくために背に腹は代えられない状況はいくらだってある。そして、時代が変われば、言葉の意味合いも変わる。それは「熱意」という言葉もだ。自分に嘘をつかないで生きるって難しい(*´Д`)=з