日曜日のちびまるこちゃんやサザエさんを見ていると、その季節ごとの年中行事を取り上げて放送してくれているので、ついつい忘れがちな日本の文化について改めて学ばせてもらうことが多いアキラです。
さて、本校には過去様々な理由によって学校に行くことができなかった生徒がたくさんいます。その理由は本当に様々で、原因の対象が自分であったり、家族であったり、教師であったり、同級生であったり・・・。そんな経験をしてきた子どもたちが、一旦気持ちをリセットして新たにスタートラインに立つことのできる機会が年齢が上にいけばいくほど限られていきます。
高校という場所は、多くの大人のサポートを受けながら進むことができる最後のスタート地点であると思っています。だからこそ、過去を問わず入学を許可してきた経緯が本校にはあります。
そんな中、特に原因の対象が生徒自身による場合は、入学後の我々教員のサポートが足らず、同じ過ちを何度も繰り返してしまい、他人に迷惑をかけてしまうことも多くあります。
そんなときは、心の底から後悔をします。「何が足りなかったのか?」「伝え方が悪かったのか?」「どうして変化に気付けなかったのか?」「日頃の人間関係が足りなかったからなのか?」など、様々ことを考えます。そして、その生徒の成長(変ることができること)を信じてまたスタート地点に返ります。
だから、客観的な評価として生徒個々の成長を認められた時は、とても嬉しい気持ちになります。もちろん誰のおかげでもなく、生徒本人の力によるものであると理解していても嬉しいものです。
その個々の関わりにおける集大成である卒業式が、今月の23日に執り行われます。一般的な卒業式とは違い、式典の企画から在校生が卒業生の為に行います。だから毎年それぞれの学年に応じた式典となります。どの学校でも確かな成長を感じることができる大切な日です。
と、前置きが長くなりましたが、本校で毎日起きる紆余曲折の過程を実感じていただける機会となっていますので、ぜひ一度お立ち寄りいただけると幸いです。