最近、部活に参加する部員がおおくて、今回も二けたであります。
部員が多い時は、部長がグルーピングして、
「小説」「美術(マンガ・図録・美術エッセイなどふくむ)」「写真集」
(このとおりだったか自信がない)
そういう順序でサクサクすすめます。トップバッターは、
「O・ヘンリー短編集」。
英語のサブリーダーでやった「最後の一葉」、貧しい若い夫婦のプレゼント「賢者の贈り物」。
でもじつは短編集で読んだことはないので、ほかにどんなお話があったのか知らなかったです。
いま、ウィキペディアで森鷗外とおなじ生年 1862年 だと知って意外だった。そして「魔女のパン」という短編があるらしい…。
『遠い日のアリス』今野敏
文庫カバーがいまどきの可愛いイラストなんだが、今野敏さんのかなり昔の作品で、
パラレルワールドというか、すこしずつ現実とちがう3つの世界に迷い込んだ女の子の物語…では今野敏さんといえば、と思われる警察を描いた小説とまるっきりちがうのかといえば、
ある人の視点ではこうではないか、という複数の視点が存在しているという意味では、やはりおなじ作者の作品ではないかという意見があった。こちらは復刊されて出された本だが、カバーが可愛い。出版当時はどんなカバーだったんだろう?
『アウトサイドで生きている』
みんなが知っていたのが、高齢にもかかわらず、自撮りのすごい写真を撮るあのおばあちゃん、だった。この本でも紹介されています。いや、彼女だけではありませんが、なぜかみんなそのおばあちゃんのことを口々に語りだしたのであります。
『怖い絵』中野京子
読んだわ!そいでもって2、3日前にNHKラジオ深夜便、だと思ったけどあとで考えたら、「すっぴん」だったわ。中野さんのお話を聞いたわ、と喜んでしまいました。ラトゥールもすきです。
…
西原理恵子さんの前の夫で亡くなった鴨志田穣さんは戦場カメラマンだった。そして「アウトサイドで生きている」も、このあと紹介された写真集も、写真家ってなんだろう、という視点つながりになっていた気がする。たまたまですが。
で、こちらは往年の美青年アイドル草刈正雄さんのファースト写真集(だったと思われる)
え。
いまなの。という驚き。そして直子嬢が持ってきた、という破壊力
草刈さんは若い頃より可愛い感じになったなあと思いました。
遅れてきた副部長の紹介してくれたのが、
と思いましたが、これは上野の東京都美術館で開催される(されていますが)「バベル展」にあわせて、
ヒグチユウコさんがブリューゲルへの愛をこめて描いた一つ目ちゃんの世界のバベルの塔。
私もブリューゲルやボスがすきなので、この絵はあれだな、とわかって、その繊細で神秘的で可愛らしいぶきみな世界に魅されたのでした。
一つ目のキャラクターは、モンスターハンターの異形のものたちにも通じるものがあるし、「生きのびる魔法」の「うつくしいのはら」は、西原理恵子さんの前の夫であり、戦場カメラマンだった鴨志田穣さんとの仕事を連想させました。
それぞれの本がどこかでつながっているような気がした5月のブックレビューでした。
あ、私は「萬鐵五郎展」図録の紹介をしました。
萬さんもあの時代によく写真を撮っているし、写真つながりか?
また、ある意味マンガ的な表現でもあるので、西原理恵子の線と比較という視点もあったかも。
と、いまごろいろいろ思いついてどうする。
最近、ほんとうに本をよまなくなっているのですが、この読書部に出て、ひとのことばで紹介されると本を読もうという気持ちになり、また、ひとの声が伝えるものの力ということも感じるんでした。
あー、来月も部活したい。
ではでは♡