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十代前半の、いわゆるYA(ヤング・アダルト)向けのシリーズですが、
大人でももっと小さなひとでも楽しめる本だと思います。
 
楽しく読める一方、ぐっと深くまでもぐって美術やうつくしいということに目をひらかせてくれる本でして。

 

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この本では、森村さんがゴッホの帽子のトゲトゲをなにでつくったか、
まで描いてあって、それも興味深く、絵をほんとうに理解することとはなんだろう、
と考えさせられます。

 

 

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そしてこれらの作品をつかって、ゴッホの黄色い部屋をまたひとつの作品にしているのも
興味深い「森村泰昌展」(国立国際美術館)。
 
中央の窓辺に立っているのはもちろん、ゴッホに扮した森村泰昌さん自身です。
絵のように見えますが、絵のように見える部屋を作ったということですね。

 

 

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フリーダ・カーロのこの絵も実物を見たかったのでうれしい。
 
写真作品なので、フレームの花輪(!!)が違うわけですが。
 
メキシコでは死者の祭りがあり、葬儀の花輪とその祝祭の雰囲気が似通っているのではないかと思うと、このフリーダ・カーロをモチーフにした一連の作品が花輪仕様というのはすごく納得がいきました。

 

 

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本で読んだときから、実物を見たかったんです。

 

 

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こちらがフリーダ・カーロ自身による、、「折れた支柱」。

 

 

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これはもちろん、天才バレリーナだったニジンスキーの「薔薇の精」に扮した森村さん。
 

 

 

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こちらが本家のニジンスキー。
 

 

 

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六本木の国立新美術館で「バレエ・リュス展」があったときに買った図録は何度開いてもあきません山岸凉子の「牧神の午後」をよみつつ、手元に広げておいたりして、参考書としても役立っております。
 
ひとつひとつがだんだんつながってきて、ひとつの美術展からいくつものシナプスがにょきにょき手を伸ばして、つながりをふやしている感じがします。
 
子どもの頃に読んだ本やマンガや見た映画やテレビまで、記憶の中の小さなかけらも拾ってつなげていく感じです。