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きのう美術館ボランティア解説グループのお茶会があり、いろんなお話をしたところで、久々にこの本を読み返してみました。



岩手県立美術館の場合、

美術館ボランティアになるためには、まず、美術館友の会に入会します。

活動内容は、

広報活動:「友の会通信」発行
美術館ボランティア:常設展作品解説、会報発行、発送、企画事業、総務など。


私は解説グループに入れてもらっているわけですが、兼任なさっている方もいます。


最初はボランティア、興味はあるけど集団でなにかをするのは苦手だなあ、と二の足を踏んでいたんですよね。


だから友の会に入って、美術を訪ねる旅に参加したり、払った以上の元を取るために足繁く通ったりして。


2010年に友の会に入って、翌年は本来なら継続の会費を払うわけなんだけど、


3.11で企画展が吹っ飛んだでしょう。この年は前年度会員だったひとはそのまま継続ということになったように記憶しています。


2012年、東京マラソンの勢いを借りて(なんじゃそりゃ)、美術館ボランティア・解説グループに入ってみることに。

その年は松本竣介生誕100年(ということは舟越保武さんもなんだが)で、竣介さんが全国ツアーに旅立たれてしまい、


萬鉄五郎か舟越保武か、という選択で、当事の私はまだ彫刻のおもしろさに目覚めていなかったので、


美術館のなかでダントツの所蔵と資料を誇る萬鉄五郎の解説に向けて勉強開始。


ほかのボランティアの方の解説を聴きにきたり、本を読んだり、何度も常設展に来て絵を見たり、


そのうちよその美術館に行って萬鉄五郎の作品があると、


しめた!



と謎の感動を覚えるようになったりして。


先輩ボランティアのひとは誰も急かすようなことは言わないで、むしろ、私はデビューまで3年かかったのよ、などと優しかったのですが、


解説グループの研修にも行かせてもらい、自分の中で締め切りをつくろう!


と決心しまして、


2013年6月に無事デビュー。その日はお客様より気にかけて見に来てくれた先輩ボランティアの方達が多かった(笑)。


そして自信を持たせてくれて、こうして独り立ちしてあとは日々の研鑽であります。




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この「私も美術館でボランティア」は、美術検定のテキストの近くにあったもので、

美術検定はけっきょくなし崩しになってしまいましたが、

あの時一生懸命に覚えたことは、いま、時々役に立っているので、

なんでも勉強しておいて無駄ってないなあと思います。

本書の巻末には、

「ボランティアが活動する美術館一覧」があるのですが、

わが岩手県立美術館の美術館友の会は入ってません(笑)。


なぜなら本書の発行年は1999年。

岩手県立美術館は2001年10月オープンなんですもの。

いろんな美術館ボランティアの形があり、私にもまだまだやれることがあるなあと思います。


福岡アジア美術館はボランティア534名と最多人数ですが、あえて顔の見える人数にしているところもあるし、

研修の仕方や期間もさまざまです。

いろんな人がいろんな場所で生き生きと活動している姿が見えるようです。

あー、あそこはこんななんだ、と自分が行った美術館を思い浮かべる。

とりあえず、今年は萬鉄五郎と松本竣介、

秋に帰ってくる舟越保武の勉強も進めておこう、

と自分で思っているだけだと、

ま、いっかあ、

になるのでブログに書いてみました。


一戸まで行っちゃったしね(笑)!