新記録、記念すべき記録のモニュメントでした。
「記録の門」
このパブリックモニュメントをつくった速水史郎さんってどんなひと?と思って検索しました。
「家の近くに瓦工房があり、そこの土間がアトリエ代わりだった。抽象的なものを表現するのには瓦がちょうどいい。誰もやっていないものを作り続けた。そして、イサム・ノグチ先生も流政之先生もそうだが、県外の人が庵治石に注目。香川の人間が何もしないのはだめだと思い、石彫りにも積極的に挑んだ。素材はどれも個性があって面白い。瓦のもとになる粘土は、焼くと縮むため難しい。柔らかそうで頑固なやつだ。石は少しずつ削っていけばまず失敗はない。硬くて難しそうに見えて実は優しさがある」
石は硬くて難しそうに見えて実は優しさがある、ここのところにしびれた。
こちらは「競(きそう)」
香川丸亀ハーフマラソン大会の開催六十回目を記念したモニュメントの除幕式が四日、発着点となる香川県丸亀市金倉町の県立丸亀競技場前であった。式にはシドニー五輪金メダリストの高橋尚子選手ら陸上関係者約六十人が参加。疾走する走者を表した作品に大会での世界記録誕生の願いを込めた。
モニュメント「競(きそう)」は、香川県仲多度郡多度津町の彫刻家、速水史朗さん(七八)が制作。庵治石を大小三百個以上組み合わせた台座の上に、高さ二メートル以上の石三個を配し、ゴール前で競う走者の姿を表現している。
式には、高橋選手や新井丸亀市長のほか、世界マラソン協会の帖佐寛章会長、香川陸上競技協会の都村忠弘会長らが出席。最初に新井市長が「走者を勇気づける素晴らしい作品が六十回目の大会を彩ってくれた」とあいさつした。
高橋選手ら十二人が除幕した後、速水さんが「この作品に力をもらい、世界記録を目指して走ってほしい」と作品に込めた思いを紹介。高橋選手が「六十回という歴史の長さに驚いている。七十、八十回と続き、多くの選手がステップアップする大会となることを祈っている」と話した。(四国新聞社 「香川丸亀ハーフマラソン60回記念モニュメント設置」2006/02/04)
イサム・ノグチ庭園美術館でちかくの山から庵治石が採れることと、あたりの風景が気に入ってこの場所に工房を持った、というお話があったのですが、
庵治石がここにこんな形で使われているなんて。
庵治石についてもこちらのページに詳しく載っていました。