私は安野さんより庵野さんに近い年齢で、やっぱりブドウ会だと思ってました。
んー、ドレスを着て踊ることはわかっていたんですが、舞踏って言葉はまだ
わからない頃にシンデレラのお話を読むわけで、当然、ひらがなでしょ。
漢字にルビがふってあればいいのにー。
ってそれからけっこうな年まで葡萄だと思ってたもんなあ…。
余談ですが、安野モヨコさんのペンネームの由来は、尊敬する安野光雅さんから
安野という苗字をいただいた、ということで、エッセイで読んだ気がします。
名古屋で「特撮博物館」を見て、その翌日、安野光雅記念館で原画を見て、
安野モヨコさんが安野光雅さんを尊敬して名前をもらった、とういのが実感としてわかるわー、
と思ったです。
(このマンガにはそういう話は出てこないです。
日本一のオタクである監督とオタク嫁・安野モヨコさんの
爽やかな新婚生活ですからね)
さわやか…かな?
安野モヨコさんは赤ちゃんの恰好をして、「ロンパース」と自称し、
監督はもっとカッコいい気もするけど、おなかがムーミンで頭が海の底の海藻みたい…。
巻末に監督の写真付きインタビューがあり、
いやいやいや、もっとカッコいいですから、と思う。
お風呂ギライで、結婚まえは髪もめったに洗わず、そのままの形で固まっていた…という
監督ですが、安野さんと結婚して、かなりきれい好きになり、
風呂にも入るし、素敵なカットスタジオで髪もひげも整えてもらうように…
なりましたが、基本的にはこんな感じ。
「おフロに入るとわしの表面についている「やさしさ成分」が洗い流されてしまうんです」
これはすごくよくわかる気がします…やさしさ成分。
このマンガはレンタルで読んでおもしろかったので、もう1回借りて、しばらくしてから
棚を見たら、時期がすぎていたのかもうなくて、
あらー、と思っていたところで再会したので迷わず手にしたんでした。
安野モヨコさんの「くいいじ」(「週刊文春」に連載されていた食にまつわるエッセイ。
絵も文もうまい)を愛読していたので、なぜか、この絵でエッセイのエピソードが
勝手にマンガになってしまっていて、
あれ?
安野さんの新人アシスタントさんが、庵野さんのコツコツ集めてきた薪を
一気に暖炉にくべて、いやあ薪って暖炉いっぱいに入れて燃やすと、
すごく部屋が暖かくなりますね、
と大発明のように言う、というエピソードは?監督が毎日1本2本と腰をかがめながら
鎌倉の家の裏手の山から薪を集めているところまでマンガで読んだような気がしていたのに。
インタビューで、庵野さんが、安野さんについて、強い女に見えるけれど、
それはずっと仕事で稼いでお金を入れなければならなかった事情から来ていて、ほんとうは繊細で傷つきやすい女なんです、というようなことを話していて、
そこは覚えていました。
いったいどんな事情が!
というのはいまだにわかりませんが、監督の「やさしさ成分」に包まれて、
安野さん、お幸せに~と思ったのでした。
(でもそろそろ「さくらん」や「働きマン」のつづきが読みたい…)