じつは週刊モーニングのほかの連載を一巡してから巻頭カラーの
「レべレーション」を開いた私。
だって、もったいなさすぎるんだもん。
しかし、いま知った衝撃の事実。
か、隔月連載、だとぅ!?
月一連載の「テレプシコーラ」でさえ、待てなかったのに、隔月!
ひーーーーー。
そしてこのオープニングである。
山岸凉子ファンのみなさん、あれを思い出しませんでしたか?
「日出処の天子」の後日談として描かれた「馬屋古女王」の出だしですよ。
彼女も父、厩戸王子の手によって生まれてから十五歳まで幽閉されていて、
父の葬式のためにやっと解放されたのでした。
厩戸王子は超能力者とはいえ、まだ、その感情は人間らしかったが、
馬屋古女王は本能だけで生きているのでおそろしかった。
ある意味彼女は魔女だった。
そういえば、美内すずえの「魔女メディア」にも、ここから出して、という
夢を見た少女が魔女になる物語でした。
ここから出されたときが物語のはじまり、しかし、主人公ジャンヌの
生命の終りなのでした。
ジャンヌ、聖女ジャンヌ・ダルク。
巴旦杏型の大きな眸の健康そうな美少女であります。
小学校のころ、「花とゆめ」で美内すずえの「白ゆりの騎士」(ジャンヌ・ダルクの
物語だが、美内さんなので、ジャンヌの火刑までは描かなかった。「はるかなる風と光」の
ヴァリエーションのように思っていた)を読んでいたので、中学時代に、
ジャンヌ・ダルクの魔女裁判をなにかで読んでびっくりしたのでした。
そのころ読んだものではないと思うけど、火刑のあと、ジャンヌの心臓がハートの形に残っていたって?
ジャンヌは男装して騎士となるので、わりにしょっちゅう女装していた
厩戸王子をやはり連想してしまう。
そして、最後のページでジャンヌは啓示を聴いてしまう。
いや、光を浴びて、そのなかに啓示を感じてしまったのだった。
なぜかこの場面が、「テレプシコーラ」の一場面に見えてしまった。
幕は上がった、的な。
これからの展開を山岸凉子による、コンテンポラリーと見ることもできるのでしょうか。
ではでは☆