ひさしぶりの映画でした。
けっきょく、また出直すより、最前列の真ん中の席を選んだ私たちでした。
息子も私とおなじところがあって、映画は前のほうがよく見える、ような気がしているらしいです。
(遺伝は怖いビョーキです…)
3Dのドラえもん「STAND BY ME」、丁寧なつくりで楽しめました。
私は63年生まれで、「小学三年生」3月号でドラえもんが未来に帰ってしまうお話を読み、
「小学四年生」4月号でドラえもんが帰ってきてうれしかった学年なので、
エンディングのエピソードは一入でした。
号泣することはなく、じわじわと涙が流れ続ける感じだったなあ。
しずかちゃんはアニメより美少女で、コケティッシュだった。
最初にのび太くんの部屋がディティールまで楽しめたこと。畳の目の表現まで!
速水御舟の「舞妓」はんどすか。
で、息子も私もそこが気になってしまうのですが、
ランドセルのふた。
最初ののび太君はランドセルのふたをちゃんとしめない子で、中身がなにかのはずみでバーッと地面に散らばる、これ、息子も去年までよくやっていました。息子の場合、散らばるのがおもしろくてわざとやっていたわけです。
最後のほうに出てきたのび太君は、ランドセルのふたをきちんとしめていました。
しずかちゃんのように。
ドラえもんが未来から来た理由を説明する最初のところはちょっともたついている印象だったですが、
ドラえもんの秘密の道具を使って仲間たちと遊ぶところや、
なによりもタケコプターで自在に空を舞うのび太君の姿が気持ちよさそうでした。3Dの醍醐味ですね。
長編アニメの男気を見せる幕はなかったジャイアンですが、
大きくなった仲間たちと結婚前夜パーティをやっているときに、その騒がしさに
いまや売れっ子漫画家になったジャイ子ちゃんがおきまりのベレー帽姿で、
静かにしてよ、と現れる場面がよかった。マンガでも最初のジャイ子ちゃんは手が付けられない
がさつで乱暴なさすがジャイアンの妹って感じでしたが、
少女漫画家になる夢を持ってからは、登場はかなりまれですが、
あらわれるたびに着実に前進しているなあと感じさせてくれて、すきな仲間のひとりでした。
未来予想の写真の中でゴリラのようだったジャイ子ちゃんじゃなくて、
自分のやりたいことをやっているいい顔になったジャイ子ちゃん。
のび太君の成長は、彼だけではなk、彼の周りの人たちの未来もよい方へ変えたんですね。
この独身生活最後のパーティで出木杉君が、「あなたはひとりでなんでもできるからって振られた」
と嘆いていたのが、パーフェクトすぎる出木杉くんの唯一のみっともない、可愛いところだったなあ。
成長したのび太君は、妻夫木聡さんでした。
子ども時代ののび太から、未来の記憶を受け取って
雪山に熱で倒れたしずかちゃんと、助けに来たもののどうしていいかわからず
混乱している子どもの自分を助ける場面はよかったなあ。
未来の自分に記憶よ届け!と一心に思いを込めるのび太君。
3Dに違和感はあまりなかったです。
どら焼きが非常においしそうでした(笑)。