まだ美術館におります(笑)。
解説にお客さんが来てくれてうれしい。若いお嬢さんでした。ひたむきな表情で萬さんの絵を見てくれて、それがうれしかった。
作品をしぼって解説をしようと思っているのだけれど、あー、これも傑作これも面白いの、と予定より広げてしまう私。
でもきっちり30分なんだよね(笑)。
そこだけは才能か?
「水着姿」と「赤い目の自画像」、水墨画(今回の水墨画は単純にすきなので)、「木の間から見下ろした町」
を中心にお話ししました。お客さんにとって、楽しい時間になっていたらいいなあと思う。
自分の解説の後、学芸員さんのギャラリートークに参加したら、
以前、演劇鑑賞会で一緒になった女性がいて、なんと美術館に短気だけどお勤めが決まったという。いいなー。
それが終わったら美術館ボランティアに登録したいと言ってくれたので、またの再会が楽しみなのでした。
読みたかった古賀春江の図録ですが、6冊頼んだうちの半分しか見られず。
でも、
「学芸員さんが借りていて」
という言葉でいい気分になったりして。わかりますか、この権威主義的な性格。
あら、学芸員さんとおなじ本に目をつけるなんて、私もなかなかじゃないの?みたいな。
ははは!笑わば笑え。自分でも笑っちゃいます。
きょう見せてもらった3冊だけでも、すごくよかった。「海」「窓外の化粧」以外の作品の画風がコロコロ変わるところが、大正期の画家ってこうなのかなあ?と思わせられたりして。
干し草の甘い香りがした朝の美術館でしたが、いまも窓外の風景に、トラクター型の草刈り機を運転している麦わら帽子の作業員の方がいます。
あしたも甘い香りだー。
ではでは。